2006年03月13日
幻想の帝国<旧ユーゴ内戦>
ミロシェビッチ元大統領の死去
と<旧ユーゴ内戦>
オランダ・ハーグの旧ユーゴ国際戦犯法廷は11日、元ユーゴスラビア連邦大統領のミロシェビッチ被告(64)がハーグの拘置施設で死去したと発表した。
元大統領は90年の選挙で旧ユーゴ連邦セルビア共和国の大統領に就任。97年にはユーゴ連邦大統領に就任した。90年代のクロアチア紛争、ボスニア紛争や、99年のNATO(北大西洋条約機構)空爆へと発展したコソボ紛争に関し、「人道に対する罪」「大量虐殺」などで99年5月に同法廷に起訴された。00年9月の大統領選で敗北、01年4月にはセルビア当局によって逮捕され、6月にはハーグの法廷へ移送され拘置されていた。
かつてチトー・ユーゴスラビア大統領の頃、日本の進歩的文化人達は旧ユーゴを理想の国家と讃美していた。そこには宗教と民族の違いを超えた様々な人種が共存し得る、この世の楽園であるかのごとく讃えたものである。
しかし、そのような理想が単なる幻想であったことを、冷戦崩壊後の旧ユーゴ内戦はまざまざと世界に見せつけてくれた。エスニック・クレジング(民族浄化)―、この合言葉のもとにセルビア武装勢力によるイスラム住民に対する「大量虐殺」が行われた。
これがセルビアによる「民族殲滅」作戦であり、イスラム住民の一掃ではないかとして糾弾され、彼は逮捕・起訴されたのである。このセルビア武装勢力に武器援助をしていたのは民族的に近いロシアと驚くべきことにイスラエルであった。
彼らはイスラム教とキリスト教の宗教戦争が激化すれば、欧米諸国は反イスラム化して、イスラムに囲まれ孤立するイスラエルにとっては有利になると判断して工作活動をしていたのであった。
セルビアの民族浄化作戦をナチス・ドイツのようだと形容するが、その行為をイスラエルが支援していたのだから、これは歴史の皮肉以外の何ものでもない。今回のミロシェビッチ被告の死去を影で一番喜んだのは、真相を究明されると困る立場であったイスラエルの諜報機関モサドであろう。
この時、米国のクリントン政権は最初、この紛争介入に非常に及び腰だった。しかし、国際世論には勝てずイスラム住民の住む地域に物資の投下作戦を行った。これが全くの不評だった。乾燥した食品や粉ミルクを投下しても、それを使うミネラルウォーターは投下されなかった。
この物資の投下は何の意味も効果もなかったが、米国にしてみれば投下したという行為だけが意味があるもので、それが役に立とうが立つまいが関係なかったのである。
この偽善性を指摘するまでもなく、理想とはあくまでも理想であって現実的には幻想に過ぎないことを物語っている。民主主義や共産主義、はたまた人権主義思想などという不自然なまやかしによって創られた国家は解体の運命にある。
我々は冷戦崩壊後の世界も、やはりイデオロギーの相違こそ全ての焦点になると思ってきました。すなわち冷戦とは民主主義VS共産主義でしたが、そこに新たに加わるものとして民族主義があげられます。
評論家の村松剛先生はかつてこの旧ユーゴ内戦を、クロアチアの例をあげチトー派(共産主義の残党)と旧ナチス派(ウスタシ)の政権奪取と分析しました。その接着剤となったのがナショナリズムであったことは言うまでもありません。
一つの幻想の帝国が崩壊する過程においては、必ずや旧勢力と既存勢力がナショナリズムで結びつく可能性が高いのです。中華人民共和国は幻想の帝国です。そこには多くの民族が複雑に絡み合って生きています。
この中華人民共和国にはイスラム教徒もたくさんおりますし、朝鮮民族、蒙古人も数百万単位で存在しています。あの巨大な幻想国家が解体に向った時、世界は激動の渦の中に巻き込まれていくことでしょう。
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2006年03月12日
朝日「国益論」を笑い飛ばす!
朝日新聞社は「国益」を語る資格を持たない!
昨日の朝日新聞の社説の中にあった「日中関係」記事を読み返して見ると、どうしても以下の記事に疑問を感じた。
「72年の日中国交正常化で日本は台湾(中華民国)と断交し、外交の相手として中華人民共和国を選んだ。当時の国際情勢の中で、日本が生き残っていくための国益を踏まえた重大な選択だった」
この重大な選択と記述された「日中国交正常化」が、日本外交の最大の失敗であり、このことの総括無くして今後の日中関係もあり得ない。もはや事態はそこに到達している。私はそう考える一人である。
沖縄が日本に返還され戦後に一つのけじめがついたその年に、この日中国交正常化交渉は行われた。当時、絶大なる政治権力を持った田中角栄によって強引に進められ、国内においては反対を叫ぶ者はまるで「反動者」扱いを受けた。
朝日が「当時の国際情勢の中で…」と語る背景は、その前に世界を驚愕させたニクソン米大統領の訪中を指してのことだろう。確かに資本主義と共産主義は対決し、絶対に相容れないと固く信じて疑わなかった人々にとっては、米中接近の真意は分かろうはずもなかった。
ここでは詳しく触れないが、日本のマスコミの多くが米国はベトナムで敗れ、その結果として米国が中共に頭をたれたと思い込んでいた。そのような国際情勢の認識が、田中角栄やマスコミ一丸となった日中国交回復を急ぐ背景としてあったのである。
我々《極右》はそうは見ていなかった。何故かといえば、我々《極右》は日本において反ユダヤを掲げた数少ない政治勢力であり、そのような観点から常に歴史を見てきたからでもある。
ご存知のようにニクソン訪中を演出したのはキッシンジャーというユダヤ人であり、根回しをしたのは「中国の赤い星」を書いたユダヤ人ジャーナリスト、エドガー・スノーである。
一見、中共側に有利に見えた「米中接近」は、完全に米国のヘゲモニー下で展開していた。冷静に見れば米国のベトナム戦争の消耗より、中国側の方がより深刻な問題を抱え込んでいた。
それは国内的には林彪事件に象徴される軍の抬頭と共産党との軋轢、対外的にはソ連との国境問題は一触即発の状態だったのである。中共のこの選択は当時の米国を牛耳る国際シオニストとの密約同盟だったのである。
朝日新聞などはベトナム反戦運動を主導してきたという自負から、米国が敗れ中共に屈服したと思い込み、日本も米国に乗り遅れるなとばかりに田中角栄の背中を押したのであった。
国内では大きな反発は起きなかったが、東南アジアに外遊に出かけた田中角栄は行く先々の非共産主義国家(フィリピン・タイ)の民衆から「反日デモ」の激しい抗議にさらされた。
インドネシアやインドという元々親日的であった国家は、日本に背を向けた。インドは当時、ソ連と同盟関係にあり、インドネシアは華僑問題から中共を常に警戒していた。インドネシアでは大規模な暴動が起きた。
日本は中共との関係を正常化したことによって「国益」を損なった!私は朝日新聞が社説で書いた「国益を踏まえた重大な選択だった」を痛烈に批判する!朝日新聞社の諸君!君たちのいう「国益」とは、共産主義を利するだけの愚かな行為に過ぎなかったと、私はそう叫びたい気持ちだ!
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2006年03月11日
朝日社説「子どものけんかだ」
【朝日新聞】3月11日社説 日中関係
「これでは子どものけんかだ」
麻生外相は国会答弁で、台湾について「民主主義が成熟し、経済面でも自由主義を信奉する法治国家」であり、「日本と価値観を共有する国」と述べた。
良いではないか。その通りだろう。支那大陸には有史以来、民主的な選挙が一度も行われたことがなく、日本と全く価値観の異なる独裁体制が敷かれている。
そのことは朝日新聞も一応は認識しているらしく、次のように書いている。
実態はそれに近いだろう。台湾では96年の総選挙以来、直接選挙で政権トップが選ばれ、自由経済も栄えている。だが、こと外交になると、何という名で呼ぶかは決定的な意味を持つ。
勝手に朝日新聞が思っているだけではないのか?
72年の日中国交正常化で日本は台湾(中華民国)と断交し、外交の相手として中華人民共和国を選んだ。当時の国際情勢のなかで、日本が生き残っていくための国益を踏まえた重大な選択だった。
「国家存亡論」や「国益優先論」がここで出てくるとは驚きだ。我々《極右》はこの田中角栄の日中正常化交渉に強く反対した。今日、あの正常化は大失敗であったと結論が出たのではないか。
その時の日中共同声明で、日本は次のような約束をしている。
中華人民共和国が中国の唯一の合法政府であることを承認する。
台湾が中華人民共和国の不可分の領土であるとする同国政府の立場を理解し尊重する。この「一つの中国」路線に基づいて、以来、日本政府は台湾を「国」とは呼んではいない。それは世界の多くの国も同様だ。
だったら日本は世界に先駆けて堂々と台湾を「国」と認めれば良いではないか。朝日新聞社自身が「実態はそれ(国)に近い」と述べているではないか。もう、何も遠慮はいらないし、怖がる必要もない。
台湾(中華民国)は立派な国家であり、それを認めない方がおかしいのだ。冷戦崩壊後、旧ユーゴで内戦が起きたが、幻想としての国家が崩壊し実体としての民族が新しい国家を形成したのである。
まさに時代とはその流れの中にあるのではないか。間違いは間違いとして率直に糺していけば良い。72年の台湾への断交通告は日本外交の最大の汚点であった。
麻生外相が台湾を一つの独立した国家と見て発言していることに、我々は強い感銘を受ける。勇気ある発言であり、麻生太郎が大政治家としての資質を有していることの証左でもある。
「国」と呼んで中共を刺激するな、と朝日の社説は主張する。これは非礼な外交を日本に仕掛ける中共に対しての当然な対抗手段である。中共の李外相は小泉首相を「愚かで不道徳」とまで言っている。
こんな失礼な中共政府に対して日本は何の遠慮もいらない。朝日は日本と中共の国家の存亡をかけた戦いを「子どものけんか」と称した。朝日新聞が何を思ってこのような社説を書き続けるのか。
朝日新聞社はマルクス社会主義国家を理想の国家と誉めそやしてきたが、その実態が暴かれるやその実態には目をつぶり、戦前の軍国主義とか侵略戦争論だけを声高に叫び、その責任を中共の手先となって追及してきた。
もう、国民の多くが朝日新聞の左翼体質、反日性に嫌気がさしている。知らぬは朝日新聞社だけという正に裸の王様なのだ。
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