『文明の衝突』の著者、ハンチントン氏死去
「孤独な日本」の将来を予言していた教授
哀悼の意を捧げます

【ワシントン支局】世界的なベストセラー「文明の衝突」で知られる米国の政治学者サミュエル・ハンチントン氏が、マサチューセッツ州の施設で24日に死去していたことが27日、わかった。
81歳だった。ハンチントン氏が58年間教壇に立った米ハーバード大が明らかにした。死因は不明。
ハンチントン氏は1996年に刊行された「文明の衝突」の中で、欧米とイスラム世界が衝突する危険性をいち早く指摘した。
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20081228-OYT1T00168.htm
イスラエル軍が大規模な空爆を実施して、パレスチナ勢力と全面的な衝突の懸念が広がる世界情勢の中で、『文明の衝突』の著者であったハンチントン教授が亡くなられた。
私はこのハンチントン教授を尊敬してきました。それは世界の文明を定義した著書の中で、「日本文明」を独自の文明として評価したからです。日本の文明は世界では「孤独な文明」と定義された。
世界には8つの文明があると先生はその著の中で書きました。西洋文明、東方正教会・シナ(中国)、イスラム、ヒンドゥー、ラテンアメリカ、アフリカそして日本文明です。
この中で一国で文明を持つのは日本とインドです。シナの文明圏には朝鮮半島の二つの国家が含まれています。インドは多民族国家であり、日本だけが単一民族国家であり、且つ単独の文明を持つ国家と定義されたのです。
ここで先生の文明の衝突の大筋をおさらいして見ましょう。
?将来、文明間の衝突の危険性は高まっており、それはシナ(中国)の台頭とイスラムの復興が主要因となって引き起こされる
?将来、最も危険な紛争は米国とシナの間におきる可能性がある。それは東アジアの覇権を賭けての戦いとなる
?イスラムの復興により、コソボ、東チモール、パレスチナなどにおいてはイスラム対非イスラムによる紛争が拡大し戦争に発展する
?二極化から米国の一極化を経て、世界は多極化に入る
?日本は孤独(ロンリー)な国である。他の文明国は少なくとも二カ国が含まれるが、日本は日本という国家と文明が合致する珍しい形態を持っている
?日本は明らかに他の国とは文明上の違いがあり、それ故に他国との緊密な連携が組めない。日本が危機に直面した時に、文化的同一性がないために助けてくれる国がない
?また、逆な立場で見るならば、他国に対して責任がない。他国が危機になってもはせ参じる必要性がない
これはハンチントン教授の著書の中にあるのではなく、先生が平成11年に日本に来られて講演した時に述べられたものです。
そのような日本の選択肢として先生は4つのことを挙げておられました。
?日米関係を維持し強化することに努めること
?シナ・中国と手を結ぶこと
?独自で戦力を強化すること
?外交的手段において、積極的な役割を果たすこと
?の場合、日本はいつまでも米国への従属体制から逃れることが出来ない。?の場合はシナの属国となり、将来はシナの自治区となる可能性が大きい。
?の場合は核武装が必要となる。米国・シナの同盟も覚悟しなければならない。
?は理想論に過ぎないと思います。どちら着かずの状態によって、国家の存立を図ろうとしても、それが果たして許されるのか? それほど将来の世界情勢が甘いとは思いません。
いずれにしても、日本が独自の戦力強化を図らねば、日本国は崩壊するでしょう。そうすれば世界の「孤高」の文明としてハンチントン教授が定義した日本文明は世界文明の歴史から消え去るのです。
懐かしの2ちゃんねる論争
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