Q 韓国との間に横たわる竹島問題にどのように取り組まれるお考えですか?
A 主権国家として、政治家として領土問題の解決に取り組む姿勢は重要ですが、どのような方法で行なうかは、現状を踏まえた政治判断によるものと考えます。
Q 北朝鮮による拉致事件や核保有など極東有事が危惧される昨今、対北朝鮮政策では我が国と韓国の協調体制が重要と思われますが、このため竹島問題について韓国側に譲歩すべきと考えますか?
A ご指摘のように、北朝鮮による拉致事件や核保有問題の具体的な解決に向けて、我が国と韓国との協調は不可欠です。しかし、これらの問題と領有権問題はまったく別個の問題であって、北朝鮮との問題があろうがなかろうが、解決しなければなりません。問題は、北朝鮮との交渉で足元を見られないようにすることが重要であり、交渉のタイミング、手法など、外交交渉において微妙な舵取りを要する課題だと認識しています。
Q 領土問題とは理性や理論での解決は難しく、歴史上を振り返っても往々にして武力によって解決が図られ、領土拡張が進められてきました。
竹島についても韓国の実効支配が、韓国の領有権を認める既成事実になりかねません。
竹島問題において万一、日本側が韓国の領有権を認めた場合、韓国側は対馬の領有権を主張すると想定されますが、如何様に考えられますか?
A ご質問の想定、つまり日本側が韓国の領有権を認めた場合を想定すること自体が困難ですが、そのことと韓国が領有権主張の幅を広げることは別であり、その可能性は低いと考えます。
なお、想定されている韓国の実効支配の既成事実化が、即、我が国が、韓国の領有権を認めることではないと考えます。つまり、日本による断固たる領有権の主張そのものが、韓国による領有権の主張を阻む効果を生むからです。
Q 竹島問題で日本側が強硬に領有権を主張することが日韓間に悪影響を及ぼすと考えますか?即ち、領有権を主張しないことが望ましく、真の日韓友好に繋がると考えますか?
A 竹島問題で、日本側が領有権を主張することが、日韓間に悪影響を及ぼすとは考えません。確かに、両国間には領有権問題がありますが、そのことが、両国の長期的な外交関係を損ねるものとは思えませんし、また、そうすべきでもありません。
世界各国の隣国関係を見ても領有権問題のない所はなく、残念ながら、一部では武力による領土紛争が生じている所もあります。しかし、多くは平和裡に交渉して解決するか交渉の過程にあります。よって、領有権問題についても、理を尽くして、平和裡に解決していくことこそが、ご指摘の真の日韓友好、即ち国益にかなうことと認識しています。
《民主党》
回答は以上だが、旧自民系をはじめとする右派と、旧社会系の左派が混在し、その見解が対極とも言われる民主党が、概ね政府見解に沿った回答を党の見解として提出してくれたことを一応の評価としたい。
なお、自民党の堀内光雄総務会長(当時)にも同様の質問状をお送りしたわけだが、こちらはわずか2〜3行の回答にとどまった。与党として、領土問題の解決に向けた国家観、歴史観がまるで伺えなかったのは至極残念である。
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