栃木県那須塩原市の溶融炉問題
完成直前に反対活動家が「危ない!」講演で住民が不安に
那須塩原クリーンセンター:ごみ処理施設完成、試運転に /栃木
那須塩原市蟇(ひき)沼地区に建設が進められていたごみ処理施設「那須塩原クリーンセンター」が完成、試運転に入った。リサイクルセンターが4月1日、焼却施設は6月1日から本運転する。
建設は那須地区広域行政事務組合が担当した。敷地面積は約6万平方メートルで総事業費は93億円。今後の管理運営は那須塩原市が行う。
可燃ごみは炉2基で日量計140トンの処理が可能。焼却灰は溶融し、スラグは路盤材に活用する。余熱利用の自家発電、太陽光発電の装置も備え、施設内の電力に充てる。
リサイクルセンターは、ペットボトル、缶、ビンなどを処理。リサイクル工房もあり、使用可能な家具などは補修して販売する計画だ。クリーンセンターの稼働でごみ処理能力はアップされるが、市はごみ減量対策の一環として4月1日から有料化を実施。ごみ減量への協力を呼びかける。【柴田光二】
毎日新聞栃木版
http://mainichi.jp/area/tochigi/news/20090331ddlk09040117000c.html
本日は政治思想の話題ではありません。環境問題に関するものです。私は外国人犯罪・経済事犯などの取材を主にしてきましたが、環境関係の雑誌も手伝ってきたので、そちらにも関心を持っています。
これまでの下記のような問題もエントリーで紹介したことがあります。
「環境問題を考える」シリーズ��
東京ゴミ問題・廃プラスチック処理
これは2007年の2月28日の記事です。
http://blog.livedoor.jp/the_radical_right/archives/51356800.html
これまでどちらかと言えば、「環境を守れ!」などと主張して、地域住民の不安を煽り、批判を繰り返してきた人達に対して、その主張のいい加減さを指摘してきました。
さて、今回お知らせする話題も実は非常に矛盾に満ちたと言うか、今後に大きな問題を残すものとなります。どのような問題かと言えば簡単にご説明すると次のようなことになります。
�)萋�新聞社の栃木県の地方版を最初に紹介したように、栃木県那須塩原市において、新しい焼却炉の施設が完成し、ようやく稼動します。
この記事の中に次のような文章があります。
>焼却灰は溶融し、スラグは路盤材に活用する
これは溶融炉施設が完成し、それが動き出すということです。
溶融炉については「溶融炉 - Wikipedia」を参照します。
融炉(ようゆうろ)は、ごみの焼却により生じた不燃物(残渣)や飛灰を高温で溶かす炉のこと。残渣や灰は溶融炉内で高温になり液状化し、出滓口(しゅっさいこう)から排出された後、冷却され溶融スラグとなる。溶融の目的として、減容化、無害化、再資源化が挙げられる。
減容化 ‐ 残渣や灰を溶かし、固めることで容積が減少する。最終処分場(埋立地、等)の延命化につながる。
無害化 ‐ 残渣や灰には重金属やダイオキシン類などの有害物質が含まれることが多いが、重金属等はスラグ内に閉じ込められる為、風雨にさらされても有害物質の溶出を防ぐことができ、ダイオキシン類は高温で分解もしくは燃焼してしまう為、無害化が図れる。
再資源化 ‐ 溶出試験によって安全性が確認されたスラグは、アスファルトに混ぜて路盤材として使用したり、コンクリートに混ぜて骨材として使用することが可能となり、資源として再利用することができる。
日本の地方自治体の多くでこの溶融炉が採用されています。その理由はこれまで最終処分地に運んできた焼却灰を溶融することによって極力少なくし、またはリサイクルとして再利用を図るためです。
��那須塩原市においては、工業専用地域の中に、この溶融炉の建設を栃木県に申請している民間の会社があります。現在、那須塩原市においては市がこれ以上の産廃施設は必要ないということで、那須塩原市が地域住民を巻き込んで反対しています。
このことに関しては一般の企業が工業専用地域で、溶融炉の施設を計画することは、栃木県の指導に従って行なえば問題はありません。行政の対応はかなり問題がありますが、今回はこの点には触れません。
��実はこの問題に関して地元で反対運動を行なっている人達が、この溶融炉の施設に関して反対運動を展開しているルポライターの津川 敬氏を呼んで講演会を開催しました。
この講演会で津川敬氏は次のように述べたのです。反対派のサイトに掲載されております。
環境問題ルポライターの津川 敬氏の講演会の概要
10時より、東小学校にて、環境問題ルポライターの津川 敬氏の講演会が開催されました。
津川氏は
1.ダイオキシンは炉の中で分解しても、炉の外でもう一度再構成されること、
2.高温になればなるほど重金属類がたくさん出てくること、
3.それらがバグフィルターでとりきれないこと、煤煙として周辺を汚染すること、
4.炉の中の耐火煉瓦の消耗が激しく危険であること、
5.今すぐに影響がでなくても確実に汚染されること、
6.高温ではダイオキシンは分解されても、ニトロアレンというダイオキシン以上の毒性をもった物質が生成されること、
7.維持するためにお金がものすごくかかること
など、溶融炉の問題を指摘した。
そもそも溶融とは鉄鉱石などの単独の物資では有効であっても、わけの分からない物質を混ぜて溶融する技術としては未完成であり、完成すべき技術ではないとした。
【講演を聞いての感想】
仮に氏の指摘事項が正しいとするなら、国が定めた基準とは一体どんな意味を持つのだろうか?
基準が甘いという問題ではなく、そもそも未完成の技術によって処理することを認めているということにならないだろうか?
未完成の技術によって、予測しえない汚染物質が排出される可能性があることを、法律が認めているならば、それは法の不備ではないか?
法の不備によって、人権が守られないとするならば、青木と同様、これを人権問題ととらえることはできないのだろうか。
http://aoki-no3p.com/index3.htm
この講演会が終わった後には「西那須野支所では反対集会が行われ、栗川市長、増渕県儀をはじめ、多数の市議が参加した」と写真や映像も紹介されています。
さて、ここからが本題です。ここで冒頭に紹介した毎日新聞のニュースをもう一度見て頂きたいと思います。
那須塩原市では溶融炉が6月1日から稼動することになります。
ということは、この環境問題のルポライター氏が講演したことが正しければ、那須塩原市の溶融炉が稼動すると次のような恐ろしいことが起きることになります。
�.瀬ぅ�キシンが垂れ流される
�⊇填眤阿�撒き散らされる
��周辺の汚染が酷くなる
�ぬ堝農�物質ニトロアレンが生成される
�デ�発する危険性がある
…いやいや、大変なことになりそうです。
那須塩原市が総額93億円もかけて取り組んできた最新鋭の溶融施設は、この環境ルポライターによれば、極めて危険なものであるということになります。
建設計画が持ち上がった民間の溶融施設に反対しているところではありません。6月1日からこのような危険な施設が那須塩原で動き出すのです。
政治家と行政はしっかりと住民に説明しなければなりませんね。
※溶融施設は環境庁の厳しい審査を受けパスしています。よって多くの所で設置されています。本当にお騒がせなことです。
ここで最後に那須町の件を紹介しておきます。
広域クリーンセンター大田原見学
平成20年1月22日、大田原市若草の広域クリーンセンター大田原を見学しました。
那須町は町にゴミの焼却場がありません。広域クリーンセンター大田原で処理をしています。
広域クリーンセンター大田原は国のダイオキシン類対策の強化に対応し、那須地区住民の健康と環境負荷の低減に努めるため、大田原市・那須町の1市1町の共同ごみ処理施設として平成15年4月から稼動しています。
・焼却施設:日 量120t(60t/日×2炉)連続燃焼
・燃料燃焼式灰溶融炉:19t/日の焼却灰及び飛灰をさらに高温(1,400℃)で減容無害化処理
・バグフィルタ・触媒脱硝設備:排ガス処理設備
・混練機:溶融飛灰を安全に処理するためキレートとセメントで固化する
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| 広域クリーンセンター |
http://nasuijyu.com/busns/bio/
〜新風連ブログ〜





