このほどサンラ出版��が発行する月刊誌『力の意志』(2006年4月号)に「日本の針路」と題して、私、瀬戸弘幸の論文が掲載されました。
題材は外国人労働者の導入問題を含め少子高齢化社会の到来についての見解です。かねがね、こうした問題については特に関心を強めてきただけに、今般、会員制購読とは言え企業家の間でも高名な月刊誌にて発言の場を与えて頂き、サンラ出版及び関係者の方々にこの場を借りて篤く御礼申し上げます。
少子高齢社会を自国の知恵で切り拓け―!
外国人労働者導入の愚
さて、外国人労働者導入については種々の場で激論が交わされており、我が国の経済界においては「少子化による労働力不足を見据え外国人労働者の導入は当然だ」とする向きもありますが、頭数を満たせば必ずしも生産力の向上、経済発展に繋がるとは限らないことは東西ドイツの例を引き合いに出すまでもなく明白でしょう。労働力不足が解消されるどころか、大量に流入した外国人労働者を雇用した結果、日本人の失業者が増大するような事態を招きかねず、さらに経済界の真の狙いは労働力の補完にあるのではなく、外国人労働者を受け入れることによって労働者の賃金を抑制することにあるとする専門家の指摘を見落としてはなりません。
真に労働力を必要とする観点から「外国人を受け入れよ」とするなら、まだ経済人としての理念を認められる!
しかし、労働者の賃金上昇を阻み、社会コストのみを引き上げる行ないは日本社会に著しい経済格差を生じさせるもので、なお激しい憤りを感じずにはいられない!
これを国賊と言わずして誰を国賊と言おうか!
その他、教育や治安など外国人労働者導入による弊害は枚挙に遑(いとま)がありませんので、その逐一をあげることは別の機会に譲りますが、労働力不足の解消だの社会保障制度の維持だの、確かに数の論理によって成り立っている事項なのでしょうが、政府の役人だか、どこの専門学者が打ち出したのかも分からないような�狄�字の脅威�瓩箚�存の経済概念に振り回されるのはもう止めにしようではありませんか。
TVの討論番組では女性閣僚や野党の女性議員ばかりが寄り集って、夜通し「女性の権利」だとか「育児休暇」だとか最初から少子化を社会の衰退としか捉えない討論番組が毎度のように放映されていますが、少子化のメリットや解消法を明確に説いてくれている経済学者が少なからずおられるのですから、何故、少子化を危機とばかり信じ込む趨勢が圧倒的となっているのか―、それが理解に苦しむ。
何より政府の打ち出す試算に踊らされないこと―、
経済界が求めるような外国人労働者導入などもってのほか―、
それをご理解頂くため、今般、筆を執るに至りました。
外国人労働者の導入にあたっては自国民を治安、労働補償、教育など様々な面から保護する対策が講じられていなければならず、国家としての明確なビジョンも必要ですが、外国人導入を説いた文化論、道徳論、経済論などは全て論破され尽くしており、理想的な管理に基づいて外国人労働者を導入している国は先進国においては皆無に等しいと言えます。
※月刊誌『力の意志』は書店ではお求めになれませんので、出版社へ直接お申し込み下さい。
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