安倍首相の慰安婦謝罪発言はなかった!
今日紹介する件はマスコミの報道を鵜呑みにしてはいけなしい、また思い込みで判断してはいけない。そのことを物語っているのではと感じました。
この「安倍首相は慰安婦問題で米国に謝っていない」という件は、なぜもっと前に真実が明かされなかったのかと思うと残念でなりません。
産経新聞社の政治部で首相官邸詰の記者・阿比留瑠比さんという方がおられます。彼は自分のブログで自分が取材で知り得た情報を書いていますが、その中でその事実を明らかにしています。
http://abirur.iza.ne.jp/blog/entry/304436/
それは、今年4月の日米首脳会談で、慰安婦問題について安倍首相がブッシュ大統領に謝罪したとされる件でした。これは、同行取材中の私にも、まったく得心がいかないというか、狐につままれたような気がした出来事でした。
ワシントンのホテル内のプレスセンターで日米共同記者会見を見ていて、日本人記者が「慰安婦問題についてはどういう話があったのか」という趣旨の質問をしたところ、ブッシュ氏は「首相の謝罪(apology)を受け入れる(accept)。大変思いやりのある率直な声明だ」と述べたのです。
安倍首相の慰安婦問題に対する意見や考え方、日頃の言動、これまで積み重ねてきたこと…などを見ても、「はぁ?」という印象を受けました。首脳会談前の米議会幹部との懇談会でも、安倍首相は元慰安婦への同情は表明し、それと同時に「20世紀は人権侵害の多い世紀であり、日本も無関係ではなかった」とは述べていました。
しかし、これはあくまで当時、慰安婦の置かれた状況についての同情を示したものであり、さらに米国人に向かって、黒人の公民権運動などを思い起こさせ、他人のことを言えた義理か、ということをやんわりと伝えるための発言でした。
そうであるのに、ブッシュ氏に「謝罪」ってどういうことなのか。また、慰安婦に謝罪するのならまだ分かりますが、何で米国くんだりで大統領なんかに謝らないといけないのか。
私は混乱しつつも、東京の政治部に電話を入れ、上司に「どうも筋道が通らない。通訳の問題かブッシュ氏の表現の問題か分からないが、見出しに謝罪と打つのはやめてくれないか」と頼んだのですが、締め切り間際(ぎりぎりでした)でテンパっていた上司に「安倍は負けたんだよ!」と怒鳴られただけに終わりました。
翌朝の弊紙には「慰安婦問題 大統領『謝罪受け入れ』」と掲載されました。もちろん、各紙も喜んで大きく書いていました。
それで4日後に、今度はドーハで安倍首相と同行記者の懇談会形式のインタビューがあった際に、私は「米大統領に謝罪するというのは意味が分からない。実際はどういうことだったのか」と確かめました。
すると首相は、「米国に謝罪したということではまったくない。当たり前のことだ」と答えました。やはりブッシュ氏の発言と食い違いますね。また、しばらくして安倍首相が周囲に「いい質問だった」と話していたのを知りました。
そこで帰国後、この問題ついていろいろと取材を重ねた結果、そもそも慰安婦問題は首脳会談の話題になっていなかったことが分かりました。さすがに情報源は言えませんが、これ以上はないというぐらい確かな筋から聞き、別のところでも確認しました。で、今朝の紙面で私はこう話しています。
《4月の日米首脳会談のとき、首相がブッシュ大統領に慰安婦問題で謝罪したと報じられているが、実は首脳会談では慰安婦問題は話題にならなかった。会談冒頭にブッシュ氏が「慰安婦問題と牛肉の対日輸出問題の件は話したことにしておこう」と言っただけだったが、共同記者会見で慰安婦問題の質問を受けたブッシュ氏が「安倍の謝罪を受け入れる」と一方的に答えたのが真相なんだよ》
ブッシュ氏にしてみれば、国内の圧力団体がうるさい牛肉輸出再開問題で日本を攻めたことにしておかなければ都合が悪いし、慰安婦問題は面倒くさいしどうでもいいが、メディアが騒いでいるから話し合ったことにしておこう、ぐらいの気持ちだったのかもしれません。
また、慰安婦問題が日本にとってはいかに微妙な問題であるかの認識もなかったのでしょう。いずれにしても、「2秒で終わった話」だったそうです。安倍首相側も、「話したことにする」ことを了承した以上、共同会見でブッシュ氏が述べたことをいきなり否定することもできません。仕方なく、米議会幹部に話したのと同じようなことを話したことにして、口ウラを合わせるしかなかったというのが実態でした。
・・・・・・・・・・・・ここまでが引用です。
確かに「これは内密にして下さいよ」と言われれば書くことは出来ない。オフレコ扱いのことは山ほどある。私もジャーナリズムに関わっている人間なら理解できる。
しかし、何とも安倍首相には気の毒なことだ。言ってもいないことが広まってしまって、それを後で打ち消すことも出来ない。米国側からそのように仕向けられた―との意見も出るでしょう。
しかし、そうとばかりは言い切れないでしょう。やはり、この発言を確めもせずに「安倍攻撃」に利用した日本のマスコミの責任であると思います。ブッシュ大統領にしても、ほんの軽い気持ちで話をしたのかも知れません。
ブッシュ大統領が安倍首相を嵌めたというようなものではなく、日頃から安倍首相を嵌めたいと思っていた「反日マスコミ」がこの発言に飛びついて過剰反応したということだと思います。
しかし、お粗末なのは首相官邸の対応と外務省です。特にこのような場合、この問題の“落し所”を米国側と早急に話し合い、両者が傷つかない形での決着を図るのが外務省の役人の仕事ではないのか。
しかし、それにしても同行記者が知らなかったというのに、朝日新聞などはあたかもそうであったかのごとく報道している。これなども朝日新聞社お得意の「捏造報道」というものでしょう。
事実でないことが、あたかも事実であったかのように新聞で報じられ、そのことに対して首相自身が何の対応も取らなかった事も起因していますが、返す返す(かえすがえす)も、残念でならない。
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