福田優勢な党内情勢
「政界、一寸先は闇」とも言うが、続きがあって、「その闇には魔物が生息する」とも云われる。何故魔物かと言えば死んだ筈なのに、しぶとく生きながらえて息を潜めながら機を窺っているということです。
今回の騒動を見ていると、この言葉を思い出さない訳にはいかない。福田康夫元官房長官の名前が突如として浮上、党内の流れはここに来て一気に福田氏に傾いている。
先に速報でお知らせした「麻生総理誕生」の可能性は消え、福田総理実現に向かう流れが加速した。私は麻生総理、二階幹事長、古賀総務会長と最初に報じたが、それには一つの根拠があった。
実は安倍首相が総理を目指した総裁選の流れを決定づけたのは、実はこの二階氏と古賀氏の支持表明でした。
自民総裁選スタート その��
古賀・二階氏も安倍支持!
総裁選の優位が確定的に
9月の自民党総裁選で、丹羽・古賀派代表の古賀誠・元幹事長と二階派会長の二階俊博経済産業相は、安倍官房長官を支持する意向を固めた。
2007年8月9日
http://blog.livedoor.jp/the_radical_right/archives/51003145.html
当時も今も実力者と呼ばれる人は変わらない。つまり麻生氏もこのお二人を味方につけなければ総裁選挙で勝ち抜くことなど出来ないわけです。
この二人に山崎氏を加えた3人が誰を推すかによって、勝負は決まってしまう。その点から予想したわけですが、残念ながらこの三名の方は麻生氏ではなく、かつての盟友・福田康夫擁立で一致しました。
もう、こうなると断然福田氏優勢となります。後は麻生氏がどれだけ支持を拡大できるかです。安倍首相を支持した党内若手からの支持を集められるかですが、現在までのところ期待出来そうもありません。
確かに安倍首相と麻生幹事長は思想的に似通ってはいましたが、安倍首相を支持してきた若手が全て思想的に支持してきたわけではないのです。
思想というよりは若い総理大臣を誕生させれば、年寄りを棚上げして、自分たちにも早くポストが回ってくるという考えの人が圧倒的でしょう。
安倍首相の辞任の仕方も最悪でした。「職を賭す」との言葉には悲壮感すら漂い、私なども何としても応援してあげねばという気持ちに駆られた。しかし、それをあっさりと辞めてしまう。
国民の中にはそれでも、再度安倍首相の挑戦を期待する人もいますが、永田町には皆無と言っても過言ではありません。所信表明演説をして、代表質問を受けないでの辞任は、もう政治家としての再登板の芽を自分で摘み取ってしまったも同然でした。
さて、福田康夫という人物像についても、ここで触れておかねばなりません。福田氏が総裁選挙で名前が浮上した頃に語った言葉で忘れられないものがあります。
更に福田元官房長官ははっきりとした口調で小泉首相の靖国参拝を批判した。「靖国神社に参拝することは国家的な使命だという方もいるが、首相が、ということなら憲法違反になってしまう。国立追悼施設なら無宗教だから憲法違反にもならず、首相も行けるし、各国の代表も行くことが可能だ」と述べ、新たな国立追悼施設建設が必要になるとの考えを示した。(産経新聞)
また次のようなこともありました。
憲法改正、周辺諸国の理解が必要・福田氏が講演
自民党の福田康夫元官房長官は25日、都内で講演し、同党などが検討している憲法改正について「日本を正しく理解してもらい、改正しなければならない。若干時間がかかるかもしれないが慎重にやるべきだ」と語った。憲法9条などの改正を警戒する中国や韓国などの理解を得る努力が必要との認識を明らかにしたものだ。 (日経ニュース)
福田康夫という政治家が自民党の総裁になった時、それは自ら所属する自民党の否定にもなる。何故ならば自主憲法の制定は自由民主党の結党以来の悲願であり、それを「周辺諸国への配慮」を条件とするなら、まさに憲法改正を永遠に封印することになってしまうからです。
そのような人物が自民党の総裁に選出されようとしている時に、それを問題にする政治家が一人もいないのでしょうか。もう、自民は瓦解の道を歩み始めたと見なければなりません。
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