日中「戦略互恵」悪い冗談じゃないの?
日本がやるべきことは言葉や文章ではないでしょう
中国共産党政府と「戦略互恵」?
新聞社の今朝の見出しを見て、思わず悪い冗談じゃないの―と首を傾げざるを得なかった。互恵とは互いに便宜や利益を与え合う関係だが、その関係の大前提がある。
それは互いに「平等の立場」ということだ。しかし、安倍総理発足後の日中関係が「政治的な平等」にあるとはとても思えない。安倍首相は就任早々中国を訪れた。
対して今回、日本を訪問したのは温家宝首相であって、胡錦涛国家主席ではない。しかし、また安倍首相は年内訪中を表明した。これでは温首相と安倍総理は同格だが、胡主席は上ということになってしまう。
これが狡猾な中国政府の狙いである。中国共産党とすれば、胡主席は日本の天皇陛下と同格だと言いたいのだろう。
冗談ではない! 独裁国家にここまで舐められてしまって良いのでしょうか?
中国が本当に、日本との友好関係を築きたいと願っているのでしょうか?とてもそうは思えません。それは、いくらでも疑問点を上げることが出来ます。
1.日本の領海を侵犯した原潜問題で、詳細な説明もなく謝罪もない
2.官製・反日デモの投石などによって壊された日本大使館施設に対する正式なお詫びがない
3.宇宙空間における衛星撃破実験の目的に対する明確な説明をしない
4.東シナ海における一方的なガス田盗掘を休止しない
5.日本の排他的経済水域に対する調査船の活動を止めない
中国政府が行なっていることを信じなさい―ということが如何に意味のない言葉であるかは明らかでしょう。
中国が日本にもたらすものは、中国人犯罪者、コピー商品、汚染野菜など迷惑なものばかりです。中国人留学生にしても日本人以上の奨学金を受けていると言われています。日本人の優秀な学生より待遇が良いというから驚きです。
語学研修や技術研修生制度なども不法就労の温床となって、日本の若い人たちの職場を奪っています。とても、まともに付き合える国家とは言えないでしょう。
中川昭一氏が経済産業大臣の時には、中国側の一方的なガス田盗掘に対して、日本企業にも採掘権を与え、日本の権益を守ろうとしました。しかし、その後を継いだ二階俊博氏は日本企業への採掘権を認めなかった。
日本は、このガス田開発で大きく遅れを取ってしまいました。取り返しのつかない国家的損失を生じさせてしまいました。共同開発などと言っても、既に中国は既得権益を有してしまっています。
この問題に関しては先ごろ、ようやく海洋基本法案が国会を通過しました。政府がモタモタしている中で、議員有志がこの海洋における権益確保への総合的な取り組みに着手したということのようです。
日本は陸地が狭い小さな国ですが、領海と排他的経済水域(EEZ)を合わせた海洋面積では世界6位の大国となります。この海洋における権益が、省庁の縄張り行政で立ち遅れていたとは、何とも情けない国家です。
同法案には次の文面があります。
「わが国の主権的権利を侵害する行為の防止と開発推進のために、必要な措置を講じる」と明確に記されています。
これに該当する国家として、先ず挙げなければならないのは、中国、韓国、ロシアでしょう。これらの国と互恵関係を築くのには、この問題が横たわっています。これを机上の文面として、何の役割も果たせないで終わってしまうのか―。
それとも、これを近隣諸国に対するメッセージとして、成果を上げることができるのか。それは国民の決意にかかる。
中国は何度も日本の排他的経済水域に、事前通報なしで調査船を侵入させてきた。
その度に日本がやったことと言えば、抗議声明でしかなかった。今後は、この法律に基づき「必要な措置を講ずる」べきである。その体制を万全としてからでも、中国政府との「互恵関係」は遅くはないでしょう。
いや、急ぐべきではありません。万全なる防衛体制を構築してこそ、初めて「戦略互恵」は成り立つのであって、今の日本には、それを言う資格さえない―というのが私の見解です。
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