加藤紘一氏の詭弁を許すな!
昨日、加藤氏はフジテレビとテレビ朝日に出演して、媚中発言と安倍批判を展開した。これまでの主張と大差はないが、今度はかつての盟友ではなく、ターゲットを次期首相の安倍官房長官に絞ったようだ。
先ず昨日の発言の中で明らかに偏った発言を検証することにしよう。彼は今回の小泉首相の靖国参拝について、中国側の反応は極めて自制的で大人の対応だった、としている。
これは次期政権を睨みポスト小泉を考えての行動だとして、その証拠に「8月15日には王毅駐日大使は中国に帰国していた」と語った。しかし、これは正確には小泉首相の靖国参拝阻止工作に失敗して、本国に呼び戻されていたという事ではなかったのか。
「靖国・中国・朝鮮半島」(道出版)という今年4月に出版された本があるが、ここに興味深い記事が掲載されている。
王毅・駐日大使が親しい日本人記者に困惑顔で言ったそうです。「小泉首相が今年の早い時期、つまり8月15日以前に靖国神社に参拝したら、中国人民の世論の矛先が胡錦濤国家主席の方に向かうだろう。これを何とか防がねばならない」
―ということは、もう目的を達したから帰国していたのかも知れない。
既に8月15日はかなり早い段階から折込済みで、中国にしてみれば国内事情で早い段階の方が嫌だったとも考えられる。前回の『加藤氏の舌禍を見逃すな!』でも紹介したように、中国の靖国批判は彼らの国の国内事情でもあるわけだ。
中国共産党は自らの一党独裁を人民に強いるには、どうしても大義名分が必要となる。それが「抗日戦争」であり、その勝利こそが最大の謳い文句となる。
共産主義に不満を抱く民衆を抑えるための方便として、靖国参拝を言っているに過ぎない。そのことを誰よりも熟知しているはずの加藤氏は、そのことにはフタをして、ひたすら「靖国参拝反対」だけを主張している。
加藤氏は安倍官房長官が東京裁判の評価について「後世の歴史に委ねるべきだ」と著書で述べていることに対して「根底に東京裁判否定がある」とこれを激しく攻撃した。
同じく番組に出ていた谷垣氏は冷静に「事後法で裁かれたので問題はある」と弁護士らしく答えたが「これを受け入れ、戦後社会に復帰した」とも語った。
東京裁判において裁かれたのは戦争行為そのものだったのか?戦前、全ての国家には交戦権が認められており、そこには侵略戦争を裁くなどという国際法は存在しなかった。
日本だけが悪者にされたが、原爆投下やソ連軍の60万人ものシベリア抑留・強制労働は何故に問題とされなかったのか?これは勝者による復讐劇以外の何ものでもなかった。
この東京裁判史観を正しいとして、一方的に国民に強要する傍ら次のように語っている。
「一方的な考えが主流になり、極めてナショナリスティックな方向になりつつある」
これは自民党の雰囲気を述べたものだが、自分の思う方向が出来ないと、直ぐにこれを民族主義のせいにしてしまう。
またこんな発言もあった。
「そう、安全保障から見れば日米同盟だというのはバカでも分かる」
しかし、それでは何故イラク派兵に反対したと自慢げに語るのか?
イラク派兵こそは日米同盟を堅固なものにするために、日本が苦渋の中で決断したことではなかったのか。
夢のような奇麗事を言って何が良くなるというのか。このような偽善者がテロ事件の被害者として、民主主義の守護者のように取り扱われる風潮こそ危険であると我々は指摘しておこう。
彼はテレビで犯人について「精神に不安定があったのではないか」と発言している。思想犯として認めたくない意図を感じた。それはそう発言することによって、自らの思想に問題がないことを暗に国民に分からせようとしている。
私はこの態度が許せないと思った。「発言を変えない」などと言うのであれば、このように相手を精神病者扱いするようなことは止めて、正々堂々と「右翼の暴力には絶対屈しない」くらいの事を言ったら良いだろう。そうすれば、右翼の暴力を糾弾している人達からも拍手喝采を受けるであろうに…。
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