米大統領選・民主オバマ氏が圧勝
オバマ氏の勝利で日本最悪シナリオも
米フィラデルフィアでは民主党支持者がフェイスペインティングでオバマ候補への投票を呼びかけた(AP、クリックで拡大) 米大統領選は4日、全米各州で順次投開票が行われ、黒人初の大統領を目指した民主党のバラク・オバマ上院議員が、共和党のジョン・マケイン上院議員を破って当選を果たした。
米国発の金融危機やブッシュ政権の負の遺産に対する不安や批判が高まる中、「CHANGE(変革)」を掲げるオバマ氏の手腕が注目されるが、日本にとっては最悪のシナリオも予想される。
http://www.zakzak.co.jp/top/200811/t2008110501_all.html
米国では史上初の黒人大統領の誕生ということで沸き返っていますが、我々としてはそのようなことではなく、民主党が8年ぶりに政権を奪還したということで冷静に考えてみたいと思います。
8年前の民主党クリントン政権の時代、日米関係はどうだったのか?
クリントン政権は日本に対してはかなり厳しい要求を突きつけて来ました。
>日本には、民主党政権時代に経済摩擦問題で苦しめられたトラウマがある。
>特に、クリントン政権(1993年〜2001年)は「ジャパン・バッシング(日本
>たたき)」と呼ばれるほどの超強硬姿勢で、日本の輸出競争力を減殺させる
>ため、制裁措置を伴うスーパー301条の発動までチラつかせた。
(ZAKZAKからの引用)
では、今後の日米関係はどのように展開していくのか?
やはり、そのことを考えていかなければなりません。オバマ政権もまたクリントン政権と同様に日本に対して厳しく出てくるのでしょうか?
ZAKZAKの記事には下記のようなオバマ氏の言葉が紹介されています。
>オバマ氏は大統領選の演説で、「日本人は十分な(米国製)自動車を輸入していない」
>「米国産牛肉の安全基準は高いのに、彼ら(=日本人ら)は米国産との競合を望まない」
>などと語り、日本の輸入拡大を訴えた。
外交問題も重要ですが、今日はこの日米の経済問題について考えてみたいと思います。
米国の大統領選挙において、オバマ氏とマケイン氏の間で争点として両者の違いが鮮明に現れたものが幾つかありました。中でもその対立軸が明確だったのは通商問題です。
「自由貿易の見直し」 民主党オバマ候補
「自由貿易推進」 共和党マケイン候補
オバマ候補は「北米自由協定(NAFTA)は見直す」と明言し、更には韓国やコロンビアとのFTAにも反対を表明していました。また、「公正な貿易」を掲げ、シナ・中国政府の人民相場への介入も批判しています。
これは従来からの民主党の支持基盤であり、国内産業の保護を訴える労働組合の意向に沿ったものであり、通商面ではどうしても「自由貿易」には反対を表明しないわけにはいかなかったようです。
この方針が今後大統領になっても維持されると思いますが、極端なまでの保護主義に傾くとは考えられません。しかし、米国経済を守るという立場がより鮮明に打ち出されることでしょう。
クリントン時代は巨額な対日貿易赤字があり、よって日本が最大のターゲットとなって日米経済戦争という名称でも呼ばれたような厳しい対立がありました。
その再燃を懸念する向きもありますが、今日は当時ほどの対日貿易赤字はありません。逆に減少傾向にあるのは事実です。シナ・中国との貿易のほうがより米国にとっては問題となるでしょう。
しかし、シナ・中国は政治的にも軍事的にも強大な国となっており、かつてクリントン政権が日本に対して行なったような露骨なまでの内政干渉などは出来ません。
日本はシナ・中国よりはかなりと言うか、まったく政治的にも軍事的にも弱い立場なので対日貿易赤字額に関係なく、日本に対する圧力が強まることも警戒しなければならないでしょう。
経済問題に限って言うならば、民主党政権は日本だけをターゲットにするような前回のクリントン時代に逆戻りするとは考えられない。
しかし、決して油断は禁物であり、いつ難題を突きつけてくるか分からないということだけは覚悟しておくべきでしょう。
ネットでは「オバマ氏はシナ・中国寄りの政策を採るのではないか?」という懸念を見かけますが、米国が保護主義の傾向を強めれば、一番摩擦を引き起こすのはシナ・中国であると予測します。
米国における保護主義の台頭を抑えるという名目で、シナが日本に対して共同戦線の構築を迫る事態も十分考えられると思います。日本が米国とシナの間で右往左往するようなみっともない真似だけは避けて欲しいと願わずにはおられません。
いずれにしても、まだ悲観的になる必要はありません。全てはこれからです。我々は何があっても動じない、その強い心構えを持って、これからの時代を生き抜いていきたいと思います。
我々は孤立した存在ではありません。このネットを通して常に心を通わせ、一旦何事かが起きれば、すぐに結集するだけの力を今ようやく身に着けたのです。
全てはこれからが始まりです。米国の「変革」を見守る余裕を見せましょう。
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