二大政党による政権交代を阻害する最大要因。
天変地異も恐ろしいが、人の世の異変も怖ろしい。とくに、今の日本にはその惧れが十分ある。絶対多数をものにした自由民主党と公明党が、「何でも可能だ。」と暴走しまいかとマスコミは警戒感を露にして報道している。しかし、私は逆に今回の選挙に現れた「民意」という正体が、何であったのか、それをマスメディアははっきりさせるべきではないのか、と考える。
この「民意」を作り出したのは他ならぬマスメディアである。国民はマスメディアが垂れ流す報道に影響されたのは確かだった。自民党を余り勝たせてしまったマスメディアが、現在必死になって牽制行動に出ているのは滑稽にさえ見えてくる。だがマスメディアだけでない、実は「民意」は流れだけでなく、強固な組織の後押しによって作り出された。
私はここであえて「自民党政権はいつ倒れるか?」というテーマで論じて見たい。
何を馬鹿なとお思いになる前に冷静に考えて頂きたいことがある。それは私の発言ではない。テレビタックルに出演した桝添参議院議員の言葉です。
彼は「東京23区で自民党が勝った、勝ったと騒いでいるが、勝ったのは小池ゆり子さんだけだ。後の人は公明党の支援がなければ全員負けていた。」と語った。この発言の根拠となる数字は各小選挙区で比例で公明党に入った票を、自民党で当選した候補者から差し引いても、民主党の候補者を上回ったのは小池さんの得票数だけだったという事らしい。
自民党の候補者は比例区は公明党と言っていたから、この数字だけで決め付けるのは間違いかもしれない。しかし、この桝添先生の言葉には説得力はある。もし公明党が民主党に乗り換えたら、オセロゲームのように候補者の当落は回転してしまうのだ。つまり、公明党が離れたら自民党など倒れてしまうのだ。
これはフィクションには相違ないにしても、圧勝した自民党を前にして罷り通るという事実こそは、自民党の将来を否定すべくもない、という見解もまた正しい。しかし、当の自民党においてはこのような考えは少数だろう。あくまでも<他人様>の言っていることで(桝添先生は自民党だが)、満面の笑みを称えた顔しか映し出されない。
今回国民の民意は「変化を求めて」自民党に流れた。しかし、流れだけではなかった。そこにはしっかりとした組織票があったことは歴然としている。二大政党による政権交代が望ましいと言われ続けているが、常にキャスチングボートを握る宗教勢力が存在する危険性を排除できなければ、それはいつまで経っても実現はできない。
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