激論となった「日本国と天皇」 その��
>司会の田原さんへ
もう少しというか、まだ言いたりないので天皇論議を続けます。
若い人達が安易に「天皇制廃止」を口にしていますが、それは間違いですとはっきり申し上げます。
また、国民投票で天皇を選ぶなどという議論に至っては、反論するのもバカバカしくはありますが、何故そのような意見が出るのかを検証する必要はあるようです。
このような考えが出て来た背景には現在の日本国憲法との係わりを指摘しない訳にはいきません。
『天皇は日本国の象徴であり日本国民統合の象徴であって、この地位は主権の存する日本国民の総意に基づく』(日本国憲法第一条)
この総意に基づくと書かれた箇所が、自分達で選ぶという発想になっているのでしょう。この象徴という呼称はかなり誤解させる言葉です。
>三郎さんへ
司会者の田原さんの了解も得たので、もう少し天皇論議を続けて見ます。
天皇とは日本の長い歴史に根ざした存在であることはあなたも認められますね。それは日本の国家の誕生から成立まで深く関わってきた事実。
もしも、新しい天皇を選ぶと言っても、それは天皇とは似ても似つかぬ権力者を選ぶことになってしまうでしょう。
我が国の議会制民主主義を一層形骸化さえ、二重権力構造を生み出しはしないか?
確かに現在の天皇は政治的な権威ではあっても権力者はありません。
しかし、国民が選挙のようなもので選んだとしたら、それは権力となってしまうでしょう。
もしあなたが言われるような選挙で選び、天皇の政治活動までも容認するなら、絶対的な権力者への道を拓くことになる恐れはないでしょうか?
左翼の教師は学校で「天皇は何もしないで国民の税金で食べている」などと教えていました。(私もそう教わった方です。)
しかし、これは国民の知恵です。何故ならば、もし天皇に経済的な自由を与えたらどうなると思いますか?
天皇家には現在政府が支出している数百倍の資金がたちどころに集まってしまうでしょう。
天皇は政治的な存在と同時に宗教的な存在でもあります。即ち信仰の対象でもあります。全国の神社庁は音頭を取って寄付を呼びかければ、天皇を崇拝する人々が多額の寄付を申し出る筈です。
天皇家を国民が養ってきたという封建社会からの流れは、結局のところ最良の方法であったと思います。
