資本主義の悪、マルクス社会主義の善?(後編)
学ぶべき教訓としてのもう一つの道・国家社会主義
資本主義が悪そのものとは言い難いにしても、今回の金融恐慌を見るまでもなく、一歩誤れば容易に人々の暮らしを窮地に追い込むものであることは立証された。
更にその資本主義と対峙してきたマルクス社会主義も、21世紀の扉を超えることなく、歴史のかなたに消え去るものと見られたが、資本主義の危機に乗じて再び死の床から甦った。
昨年暮れに年越しが出来ずに日比谷公園に集まったテント村の失業者は、確かに胡散臭い香りはするものの、それは一部であって全国に職を失った数万の失業者がいる現実から目を背けることは許されない。
政府も仕方なく厚労省の施設を開放せざるを得なかったのも、日比谷公園に集まった胡散臭いメンバーだけでなく、全国に広がるその失業者の群れを意識したからに他ならない。
政府はこの問題では余りにも後手に回り過ぎ、大企業を擁護するイメージが先行してしまった。これでは今から何か手を打とうとしても、これまでの失敗を取り戻すどころか、逆に相手に得点を与えるようなものでしかない。
今回、当ブログは国内ニュースと海外ニュースの両部門に登録していますが、海外ニュースのトップの『東亜備忘録』には次のような記事が掲載されていました。
そりゃ出せないよな。^^;
政府がとうとう派遣問題に手をつけるようですね。
不景気に人を増やそうと思う人はいない訳で遅きに失した感はありますが、物事を正すのにためらいは無用。
今の所、具体的な所は不明ですから評価はそれからですがね。
ちなみに前回の選挙で派遣問題をトップで取り上げたのは共産党だけ。
自民党は取り上げず、民主党は公約の最後で触れただけでした。
私は派遣や給与カット(ホワイトカラーエグゼンプションってまだおぼえてる人いるのかな(笑))何かを批判していましたから、ここで共産党に投票しなければ言行不一致になるのではないかとかなり悩んだんですよね。
そんな訳でぜんぜんやる気のなかった民主党に批判する資格はそもそもない。あるのは共産党だけ。
実はまったくマスコミには報じられなかったので、一般の人は知らないかも知れませんが、私は一昨年の参院選挙ではこの派遣の問題を政見放送の中で取り上げています。
魚谷
:前小泉政権の改革路線の結果として、社会格差の拡大が問題となっています。
平成不況は脱したと言われておりますが、大企業の一人勝ちや、地方都市の疲弊、勤労者と特権層の格差拡大は、社会秩序の崩壊を加速させております。
功利主義的発想から、外国人移民の受け入れが論議されておりますが、そのあたりを、再び、せと候補から述べてもらいます。
せと弘幸
:格差社会と外国人問題についてお話しさせていただきます。
現在大企業は儲かっております。非常に好景気なんです。
しかし正社員を雇おうとしません。
大企業で働く労働者は今、派遣労働者、そして外国人労働者、そして技術研修名目の中国人、単純労働者であります。
一体何故、こういうことが行われているか。それは昇級もなければ退職金もない、企業が社会保険も払わなければ雇用保険も払う必要がないんです。
今、派遣会社の職員は、正社員の半分以下の給料しか貰っていません。
年収で300万以下であります。これでどうやって、子供を育て、結婚して子供を育てていく事が出来るのでしょうか。
私たちはこういう問題は、やはり大企業がきちんと正社員を雇うべきである、そういうような環境整備、法整備をしなければならない、そういうように思います。
このブログを読んでいる若い人に知って欲しいのは、我々も今回の問題に限らず、現代の資本主義の悪弊に対しては、常にこれを是正しなければと訴えてきたという事です。
昨年はこの派遣問題では4回に渡って経団連に対する抗議行動も行ないました。なにぶん力不足で確たる成果を上げることは出来てはいませんが、このような問題に決して傍観者でないことだけは分かって欲しいと思います。
私はこれまで国家社会主義者であることを自任して来ました。国家社会主義とはナチスだけを連想させますが、日本においては戦前は日本国家社会党のような政党もあって活発に運動を展開していました。
この件に関しては本日ではなく、別な機会にご紹介しますが、今回はあえてこれまでブログでは封印してきたナチスの不況対策を紹介しましょう。
1930年代の世界的な不況の中で、各国の指導者は大胆な政策によって未曾有の不況を克服したのです。先般は米国のルーズベルトのニューディール政策を紹介しましたが、今回はドイツのナチス政権の失業者対策を紹介します。
これはかつて私が2ちゃんねるで論争していた時に、私が投稿した文章が残されていたので、それをそのまま転載致します。
25 名前: 瀬戸弘幸 投稿日: 2000/10/18(水) 14:34
失業の克服
1933年政権掌握後のナチスは、失業の克服と経済の転換という緊急焦眉の 任務を課せられていた。当時のドイツの失業者は700万人というまさに驚異的な ものであったのだ。
その家族を加えると常時2500万人の人が公共の扶助を受けて生活するという 有様であった。国家の支出は自治体分も含めて年間30億マルクという巨額なものだった。
先ずナチスは政権樹立の3ヶ月後には「第一次失業防止法」を制定した。 自動車税の軽減、建築物修理の税金免除、結婚奨励法等が次々に制定された。
結婚奨励法は「女子は家庭に!」という呼びかけであり、このナチスの呼びかけに 応じ多くの女子は職場を男性に譲り家庭に入った。
更に驚くべきことは、全国民に「国民労働促進のための自由寄付金」を
呼びかけたところ、なんと翌年3月末までに1億五千万マルクの寄付が集まったのである。
いかにナチスがドイツ国民に人気が有ったかがわかる。 そしてこの年(1934年)ナチスは全国民に向かって「ドイツ労働者よ!始めよ」
の大号令を発した。
ヒトラー総統自らがヘッセンの自動車工場で鍬入れを行ったのである。
全国に作られた22箇所の自動車道建設工事事務所には朝から失業者が並んだ。
ナチスのもとで整然と労働者は規則正しい労働の喜びを知ったのである。 毎年100万人からの失業者が救済されていった。 断固たる決意と行動こそが大不況から脱出する道を教えてくれたのである。
ドイツの国民所得は1932年の453億マルクから1936年には615億マルクに増加した。 中でも純粋な労働者所得は260億から350億と90億も増加した。 総所得にしめる割合は57パーセントにもなり、いかに労働者のための 経済再建であったかがわかる。
(引用終了)
今回、批判を承知でこの昔の投稿文を紹介した理由は一つです。自民党・麻生総理には、今日の不況克服を本当に真剣に考え、国民生活を守るための気概が感じられないからです。
歴史に学ばなければなりません。確固たる信念によって真のリーダーとしての才覚を国民に示すことが出来なければ、国民は麻生総理と自民党を間違いなく見放すことでしょう。
我々以上に左翼は今日の現状を把握しているようです。彼らなりの感覚で時代を予言しています。
『きまぐれな日々』という左翼ブログです。
http://caprice.blog63.fc2.com/blog-entry-769.html
新自由主義のあとにくるもの 〜 国家社会主義を阻止せよ
サブプライムローン問題に端を発したアメリカ発の金融危機によって、東証の株価も下げ続けており、それとともに衆議院の解散もどっかに飛んでいってしまいそうだ。(略)
当ブログも10月16日のエントリで世界大恐慌突入(1929年)の2年後1931年の満州事変を引き合いに出して、「歴史に学べない民族」の汚名だけは着たくないと書いたが、辺見さんの講演でも、まさにその満州事変への言及があり、過去に学ぶしかない、自分たちの手で日本人の自画像を描くべきだと力説されていた。
ナチス(国家社会主義ドイツ労働者党)も、その正式名称が示す通り、出発点は社会主義だった。現在でも、反新自由主義が国家主義と結びつく傾向は一部に見られるし、「右も左もない」という言い方でそれにすり寄る「左」と思われている人たちもいる。これも辺見さんの指摘だが、戦前はナショナリズムの高揚とともに転向の時代がきた。同じ誤りを繰り返してはならない。
左翼共産主義者の台頭はまた我々の出番を創り出すことにもなるのです。資本主義の悪は左翼マルクス主義を生き返らせ、そしてまた我々に対してもその登場する機会を与えてくれました。
かつての1930年代を真似る必要性はまったくありませんが、大切なことは一部の特権階層にだけ目を向けるのではなく、常に虐げられた国民大衆と共にあるという姿勢なのです。
下からの攻撃!下からの組織化、下からの運動!
その基本を忘れたら、我々には前進も勝利もあり得ません。
〜新風連ブログ〜


