共和党ペイリン副大統領候補
逆風を跳ね返し、選挙戦の流れを変える。
「豚に口紅」…オバマ氏、マケイン氏の変革批判
【ワシントン=貞広貴志】米大統領選で、民主党候補のバラク・オバマ上院議員が、共和党候補ジョン・マケイン上院議員の唱える「変革」を「豚に口紅を塗ったようなもの」とやゆしたところ、マケイン陣営から、女性の副大統領候補サラ・ペイリン・アラスカ州知事への侮辱と反撃され、両陣営の間で非難合戦に発展している。
オバマ氏は9日の選挙集会で、マケイン陣営が最近オバマ氏のお株を奪うように「変革」を訴え始めたことを、「豚に口紅を塗ることはできる。でも、豚は豚だ」と述べ、みせかけだけの変革と批判した。
これに対しマケイン陣営は10日、「ペイリン氏への中傷」と強く反発。ペイリン氏は子供のアイスホッケーの応援に熱狂する「ホッケー・マム」を自称し、「ホッー・マムと闘犬の違いは何か? 口紅だけ」というジョークで自らの戦う姿勢を強調している。
オバマ氏は、共和党の批判を「ウソとまやかしの政治宣伝」と退けたが、米メディアでは、女性候補差別を巡る論議が再燃している。
9月11日10時36分配信 読売新聞
多くの日本国民は共和党の敗北、そして民主党の勝利は動かないものと思ってきた。しかし、最新の世論調査ではマケイン氏が50%、オバマ氏が46%とついに逆転した。
上に紹介したオバマ氏の「豚に口紅」発言も、その焦りから飛び出したものかも知れません。この背景にはグルジア問題など新たな国際状況の変化が上げられます。
しかし、何といっても共和党の副大統領候補に躍り出たサラ・ぺイリン・アラスカ州知事の存在ではないでしょうか。まだ44歳の若さであり知的な美貌の持ち主です。
共和党大会に颯爽と登場したペイリン氏は、まるで時代が待っていたかのようなヒロインそのものでした。ヒラリー・クリントンがオバマに敗退し、米国初の女性大統領への道は閉ざされました。
その直後に登場したペイリン氏は昔からの古き良き米国社会を象徴するような人物でもあったのです。彼女の演説は共和党大会に出席した全国の党員、支持者を感動させるものでした。
先ず、彼女が語りかけたことは家族のことでした。陸軍に入隊した長男が間もなくイラクに派遣されることに触れ、次のように語ったのです。
「私も危険な場所に行く息子や娘のために毎晩祈りをささげるお母さんの一人です。」
また、彼女には今年4月に出産したばかりの次男がいますが、子供は生まれながらのダウン症の障害を持つ身体でした。そのことにも触れ正直に心情を吐露しています。
「私たちの家族も他の家族と同じように山あり谷ありです。」
家族の絆の強さと愛情、家族全員を壇上に上げ、彼女は妊娠中の17歳の長女と、その婚約者も含めて、家族愛の素晴らしさを演出して見せました。
また、彼女はこのような優しさだけではありません。政敵であるオバマ氏に対しても舌鋒鋭く戦いを挑んで注目度は更にアップしたのです。
「オバマ氏は自分の選挙には勝利という言葉を使うが、米国が戦う戦争については語ったことがない。」
「テロ国家は核兵器の獲得にやっきとなっている。オバマ氏はそのような国々と前提条件なしに会談したがっている。」
「オバマ氏は何を成し遂げたいのか?答えはより大きな政府であり、増税を通じて国民からより多くの税金を奪い、中央政府の命令を増やし、危険な世界の中で米国の力をそぐことだ。」
「政界には自分の経歴を高めるために変化を利用する候補もいるが、ジョン・マケイン氏のように、変化を推進するために自分の経歴を使う候補もいる。」
米国の大統領がオバマ氏になるか、或いはマケイン氏になるのか。このことは日本の将来にとっても、極めて重要になります。新しいヒロインの登場によって、マケイン氏の勝利の芽もわずかながら出てきたと見るべきなのでしょう。
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