日本農業を守れ!シリーズ��
環境保全に重要な役割を果す水田
今日は朝早くから雨です。週末は実家の農作業の手伝いのために福島に戻っていました。忙しい時には雨合羽を着て農作業をするのですが、今日は親父も骨休みをするというので、私も休みで本日の投稿は「農業問題」をじっくり考えてみたいと思います。
私は毎週末、新幹線を利用して福島に戻っていますが、もうこのような生活は25年以上も続けています。いつも列車の窓から景色を眺めると、本当に日本というのは美しい国であると実感します。
春になると水田に変化が見られます。一斉に水が張られ田植が行われます。その植えられた稲はゆっくりと育ち、夏になれば一面が緑一色に染まり、それから黄ばみ出して、秋には稲刈りが行われる。
私はこの光景をもう25年も新幹線の窓から眺め、自らも実家で米作りを手伝ってきました。今年は田植の時期に風邪をひき、39度からの熱があってフラフラして、仕方なく近所の同級生に田植をお願いしました。
私はコメの自由化には強く反対してきました。それは日本のコメ作というのは、単なる農業という一次産業ではなく、それは日本そのものであると考えて来たからです。今回はこれまでの視点と全く違った「環境」という視点からコメ作を見ていくことにします。
わが国における水田は主食のコメを栽培しているということだけでなく、実は国土の環境保全に重要な役割を果たしているのです。ご存知のようにわが国の国土は海岸線から急にせり立っており、平野の部分が少ない。
梅雨があり、台風が年に何回か襲い掛かり、わが国土はその度に大洪水の危機に晒されてきました。この大洪水の災害から未然に防ぐ役割を担ってきたのが日本の水田なのです。水田は水の保水に優れており、山から一気に降りてくる水を一時和らげる働きをすることでも知られています。
わが国の水田がどれほどわが国の環境保全に役立っているかを数字を挙げて説明することにしましょう。この地球は循環と再生を繰り返して一つの生命体であり、それは空気、水、土によって創られていますが、この循環・再生には微生物が重要な役割を果たしています。
地球上の生物の98%は微生物といわれ、土の中には一CC当り、一億個以上の微生物が存在します。この微生物はたくさん水を含んだ土地に多く、水を含まない砂漠のような乾いた土地には殆ど存在しません。
わが国の水田こそは大量の水を含み、微生物の宝庫であり、環境保全に役立って来た。わが国の水田は290万ヘクタール(2000年)あるが、この面積が1センチメートルの保水を約100日したとすれば、推定量として実に2900億立法メートルにもなる。
わが国の一年間の水使用量は工業・上下水道含めて890億立方メートルであるから、水田が保水する水の量がいかに大量であるかが分かるでしょう。日本が緑豊かな国土を維持しているのも、この水田のおかげなのです。
この大量の水が日本の国土を潤わせ、目に見えない生命体を育み、環境保全に役立ってきたわけです。台風などの大洪水を防ぐ効果をあげてきました。自然環境を守り、食を提供して古くから我々の暮らしに寄与して来ました。
その日本の水田が今危機に瀕している。それは農業の危機ではなく、祖国日本の危機であることを知らなければなりません。私は「環境税」を導入し、それを使ってでも、日本の水田を守らねばならないと考えています。
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