埼玉県知事選、元総務官僚の塚田桂祐氏(58)が出馬表明
上田清司知事と互角の戦いは可能なのか?
前回「自民党はどうするのか?」のタイトルで新聞を発行したのは7月1日だった。いつまでも候補者が決まらないようなら、県知事選挙までもう時間は余りなく、「自民党の国会議員が責任を取って出馬するしかない」とも書いた。その新聞が印刷所から刷り上って来たのが7月1日の昼過ぎだったが、さてこれから新聞を発送しようと思っていた所にこのニュースが飛び込んできた。
出馬表明をしたのは元総務官僚の塚田桂祐氏である。候補者が出馬を表明した直後に「自民党はどうする?」というタイトルの新聞を大量に配布する訳にも行かず、その新聞は定期購読者だけに郵送した。
では、その出馬表明の新聞報道から紹介します。
埼玉知事選、元総務官僚の塚田氏出馬…自民安堵
2015年07月02日 10時13分
元総務官僚の塚田桂祐氏(58)が1日、埼玉県議会議事堂内で、知事選(7月23日告示、8月9日投開票)への出馬を表明し、自民党県連が支援する方向となった。
自民党県連は順天堂大教授の天野篤氏擁立に失敗し、独自候補を擁立できないとの観測も強まっていただけに、県連幹部らは一様に安堵あんどの表情を浮かべた。ただ、塚田氏への支援態勢は固まっておらず、県連内には、執行部に反発する声もくすぶっている。
塚田氏は記者会見で「(上田県政の)12年間がどうであろうと、条例で3選で辞めると決めており、守るのが正しい道だ」と述べ、多選自粛条例を破って4選出馬を表明した上田知事を厳しく批判した。
塚田氏は1980年に自治省(現総務省)に入省。消防庁国民保護・防災部長、新潟副市長などを経て、現在は自治大学校客員教授や明大兼任講師を務めている。1992〜96年には県に出向して、財政課長、企画財政部次長を歴任した。
立候補表明のきっかけは、約2週間前に新藤義孝県連会長と政策について意見交換し、知事選の情勢が話題に上がったことだった。塚田氏は数日前、米・ハワイで行われた長女の結婚式に出席。長女の小学生時代に一家で過ごしたふじみ野市を思い出し、「家族を含め埼玉との縁が非常に深く、ご奉公したい」と、6月29日に出馬を決意したという。
記者会見に同席した新藤会長は「自治体経営を知っている。大きな使命感と埼玉への愛着を持ち、私たちが求める人としてふさわしい」と強調した。ただ、推薦や支持など、党の支援態勢が固まっていないのも事実だ。
新藤会長は県連の態勢について「どういう支援の形を作るかは決めておらず、情勢を見て総合的に検討したい」と述べた。また、党本部の反応については「『突然の話なので、まずは受け止めて検討する』ということだ」と説明した。党本部は支援の第一条件として「勝てる候補」を掲げており、支援に慎重な姿勢を崩していない。
県連内には、塚田氏を支援する方向に反発する声も出ている。塚田氏の出馬表明が幹部以外の国会議員や県議に知らされたのは、記者会見の直前。県選出の国会議員は「今日聞いたばかりでどんな人か全く知らない。県連は全然まとまっていない」と漏らした。
知事選ではほかに、県労働組合連合会の柴田泰彦議長(62)が共産党県委員会の推薦を受け、出馬表明している。
YOMIURI ONLINE (読売新聞)
以上
県議の多くが知らなかったのは事実だろう。丁度この7月1日は朝から雨模様だったので、農作業を止め日帰りで埼玉に取材に出かけた。午前中ある自民党の関係者にお会いして状況を伺ったが全くこの話は出てこなかった。
この読売新聞社の報道記事でも事前に何の根回しも行なわれていなかったことがわかる。読売新聞社も《塚田氏、出馬で自民安堵》となっているが、これは自民党関係者にすれば正直なところでしょう。
上田知事とこの塚田氏では勝負にならないと見る向きは多い。確かに上田知事には四選出馬に当たって、自ら決めた多選禁止条例がある。自民党にしてみれば上田知事を責める材料としてはそれしかない。
塚田氏は確かに優秀な官僚かも知れないが、自治省の天下りを受け入れるとなれば、その事に関してかなり説得力のある説明が求められるでしょう。これで候補者は上田知事と自民党の推す塚田氏、そして共産党の支援する候補者の3名となった。
やはり、今後の注目点としては民主党がどうするかだ。県議選では惨敗かと思われたが、最後に踏ん張って見せたという感じだ。民主党が果たして独自候補にこだわるのか?それとも上田知事を支持しないまでも、候補者を擁立しないという形で消極的な支援に変わるのかが見えてこない。
民主党は川口市長の孫を担ぎ出そうとした動きもあったようだ。それを蹴って独走したのが新藤義孝氏とも言われている。現職の上田知事に対抗するには民主党が担ぎ出す候補に相乗りする手もあったかも知れない。
現在の安保法案国会前だったらそれも可能だったかも知れないが、これだけ与野党激突ムードになって来ると、中央政界の動きを無視して地方が動くこともあり得ないので、その線はもう期待薄となった。
塚田氏は今回ではなく、次期の知事選で当選する為の今回は地ならしくらいにしか考えていないとの見方もある。しかし、その頃になれば又誰が出て来るか分らない。
不利な情勢に変わりはないが、出る以上は今回が最初で最後くらいの覚悟でやらなければ選挙はしらけてしまうだろう。果たして自民党はまとまって上田知事と対決して、この知事選選挙に勝てるのか?
党本部の支援は現在のところ全くあてに出来ない。埼玉自民党県連が独自に選挙をやるしかないと思う。その場合の戦略だが、一つには多選禁止条例の問題を攻めるのが一つある。
そして、もう一つが県議選で上田知事自らが自民党を過半数割れに追い込むとして、「プロジェクトせんたく」の事実上のオーナーというか指揮者として選挙に臨んだことだ。
結果はご存知のように自民党はかろうじて過半数ぎりぎりで踏ん張ったが、「プロジェクトせんたく」は期待に応えられずに惨敗した。候補者自身が公職選挙法違反容疑で逮捕されるという失態もあった。
この県議選の総括を知事自身は行なっていない。確かに勝敗は決着済みなのでそれは総括かもしれないが、本当の意味ではどうなのか?県議会とは知事の仕事をチェックする機能や役割を求められてもいる。
ところが上田知事はこれを否定するかのように、自らのイエスマンで議会を固めようとした。反対派(自民党)を追い落とす為に、様々な策略を巡らした。
四選出馬に障害となる自民党の議員を落選させようとして、各選挙区に対立候補を擁立したり、知事自らが選挙支援を行なってきた。対立候補の支援に知事が動いた選挙区の自民党県議の怨念はかなりのものだ。
この恨みを背負っての四選出馬である。現在知事の特別秘書を務めた野本喜夫氏と、今回の県議選で落選した佐久間実氏の二人が上田知事の腹心として選挙を取り仕切るようだ。
野本前特別秘書や佐久間前県議は自民党の為に辞職に追いやられた、或いは自民党から追い出されたという深い恨みを共に抱いている。今回の知事選はこのような恨みを持つ人間同士の怨念の戦いが予想される。
先に紹介した怪文書は知事周辺から出ていることは間違いなく、今後もこのような出所不明な文書合戦による中傷選挙が行なわれる可能性も高いので、随時判明しだいお届けしたい。
お知らせ
2015年7月12日(日) 15時00分〜17時00分の予定
「せと弘幸ブログ・日本よ何処へ」 十周年記念・ネットユーザーとの交歓会 名古屋
せと弘幸氏 来名!反パチンコ街宣 in 大須 【愛知支部】
【日時】
平成27年7月12日(日)13:00〜14:00
【場所】
大須 万松寺交差点 第三銀行前
(名古屋市中区大須4-10-59)
【生中継】
ニコニコ生放送で中継予定
【現場責任者】
長尾 旭 (在特会副会長)
