首都圏政治問題『千葉編』��
千葉県九十九里浜町
「硫酸ピッチ」不法投棄事件その2
放置されたフレコンパックの処理をめぐって
千葉県の環境行政は実にいい加減だ。これは役人だけの責任ではなく、堂本暁子知事にも当然責任があることは言うまでもない。ものごとを解決しようとする意気込みが全く感じられない。
「いずれ何とかなるだろう」「誰かがやってくれるのではないか」
そのような考えで先送りが行なわれている。担当者は自分が担当である内は何とか誤魔化して先送りにしようとしか考えていないのだ。
前回、このエントリーを見ていない方は、下記でご覧になってから続きをお読みください。
http://blog.livedoor.jp/the_radical_right/archives/51600447.html
私が取材をしてこの問題を千葉県の環境生活部に伝えてから、もう1年以上が経過した。にも関わらず事態はまったく同じで放置されたままになっており、現在その土地を所有する人に対しても、何らの通達一枚届いていないというから驚きである。
前回に引き続き経緯を追って説明することにします。
九十久里浜町の藤下という所に水産加工会社があったが、業績不振によって倒産、事業主は行方不明となってしまった。その直後、この会社にお金を貸していたとする人間が現われ占拠した。
この債権者と名乗る人間が占拠している間に、何処からか「硫酸ピッチ」入りのドラム缶480本が運び込まれたのです。そのまま放置され周辺住民から異臭や吐き気がするという訴えがあって初めて行政は動き出しました。
平成15年6月末 水産加工会社「藤重商店」が倒産
平成15年7月 債権者「丸紅商事」の関係者が占拠
平成16年5月 千葉地裁競売決定・執行官現況調査
※この時点ではまだ「硫酸ピッチ」は発覚していない。
平成16年9月 公明党吉野秀夫議員が9月議会で質問
平成16年10月 千葉県環境生活部が無害処理を行なう
平成16年10月 千葉地裁執行官第二回目の現地調査
この千葉地裁の現況調査報告書の中に、どのような処理が行なわれたのか。それが詳しく記載されているのでそれを紹介しながら、この処理問題について言及することにします。
執行官現地報告書(第二回目)
1.千葉県の行政代執行によって中和された硫酸ピッチの入ったフレコンパック(一袋1トン入り)が334袋放置されてある
2.「スラッジ」と言われる汚泥等が入っていると推測されるフレコンパックが90袋放置されている
3.中和作業が終了して間もないのか異臭が感じられた
裁判所が競売物件として指定した場合、その物件の管理責任は裁判所から委託をされた執行官に帰属する。例えば競売物件に第三者が立ち入った場合、それを排除する権限を持つのは、もはや登記上の所有者ではなく、執行官である。
執行官は「硫酸ピッチ」という危険物が運び込まれたことは知らなかった。この「硫酸ピッチ」をこの現場で処理させ、ここに放置することを承諾したのか、或いは後で県が運び出すと思って処置を認めたのか。
そのことがこの問題の今後大きな争点になると思います。この点についてはこの追及レポートの最後で私の見解を述べることにしたいと思っています。
執行官は関係人への調査を開始して陳述書として、これを裁判所に提出しています。簡単に重要な部分を紹介しましょう。
君塚某(原文のまま) 平成16年10月15日
私は千葉県生活部廃棄物課監視指導室の職員です。現在、硫酸ピッチが流出していることから、それを無害化にすることを前提として、建物内の有毒ガスの濃度を下げて排出する準備をしています。
有毒ガスを抜いた後に建物内に入り、中和作業を行ないます。5日から作業に入り、18日には毒ガスの除去作業を終わらせ19日から中和作業に入りますが、いつ終了するかは現時点では不明です。
吉田 宏生
私は千葉県から本件の処理を依頼されたジオテクノス株式会社の社員です。中和作業が終われば人体に害になるガスは発生せず、建物は密閉性が高いので外部に漏れることはないと思います。
徳力 修 平成16年12月7日
私は千葉県環境生活部廃棄物監視指導室の職員です。「フレコンパック」という袋に入れ、その状態のままで建物内に置いておく。県の方が処分まですることはない。
「硫酸ピッチ」を入れたフレコンパック以外の中身の分からないフレコンパックが存在する。
※ここで初めて執行官はこの処理された残滓物が無害とはいえ放置されることを知った。しかも、廃棄物監視指導室の職員が「中身のわからない」としたフレコンパック90袋も存在していることを明らかにしたのである。
ところで、この千葉県の職員と現場の九十九里浜町役場の環境課の人間の執行官に対する問いに対する答えは全く違っていた。この食い違いからこの問題の解決を遅らせることになったと言えるでしょう。それは後で触れることにします。
海野 幸司
私は九十九里浜町役場環境課の職員です。県が行政執行により中和した硫酸ピッチはフレコンパックに入れ物件9の建物内、及びその周囲に保管している。
※この「保管している」という言葉の意味が、役所が保管していて最後まで責任を持つものと執行官は理解してしまった。
この千葉県環境生活部の担当者の「県が処分することはない」という放置する意味とは明らかに違った意味合いに取れる。
更に「建物内に置いておく」という陳述も「建物及び周囲に保管している」と微妙に食い違っていた。 (次回に続く)
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