下請負虐め「半値八掛け五割引き」の大手ゼネコン
耐震偽装マンション問題だけがクローズアップされているが、では果してそれだけがマンションの問題なのか?確かに震度5で倒壊するようなマンションは論外である。
しかしながら、このマンションについては、これまで専門家の間ではしばしば話題となってきたことがある。それは元請会社による下請け虐め、そして常識外れの“値切り”によって、手抜き工事が横行しており、結果的に欠陥マンションが増加しているという指摘である。
では、どれほど常識からかけ離れているのか、それを表わす言葉に「半値八掛け五割引き」というものがある。この言葉の由来は流通業界だと云われる。流通業界には不良在庫一掃セールに、「半値八掛け二割引き」というバーゲンセールがある。
このバーゲンセールは売れ残った商品を早くさばく意味もあって、仕入れ値を下回ることもある。定価の半値八掛けから更に二割引きとなると、定価の32%にしかならない。これでも在庫が残るよりはマシということで行なわれてきた。
では、現在横行しているというマンション建設現場における下請け負い会社や資材納入会社に対する同様な商行為は、何を背景として行なわれているのか?
それは大手ゼネコンがバブル時代に巨額の不良債務を抱え込み、ゼネコンの経営体質を圧迫してきたという事実がある。このような後遺症を抱えるゼネコンが、マンション建設などにおいて、工事部や購買部が徹底的な“値切り”を行ない、サッシ、金物、サインなどの部材については、前述したような「半値八掛け五割引き」などというトンデモない商売が行なわれているのである。
これは根拠のない数字ではない。例えばゼネコンはバブル時代争ってリゾートホテルなどを全国各地で建設したが、ホテルが倒産して裁判所に競売を申し立てている。
この競売において債権者(ゼネコン)が回収できる金額は、立替金の約20%だと云われている。ゼネコンがバブル崩壊で抱え込んだ地方の不動産は、バーゲンセールで売り出される在庫商品(定価の32%)と比較しても、その価値は落ちるということが数字上でも明らかだ。
つまり、この不足分を補うためには、流通業界のバーゲンよりも、更に三割も安いという驚くべき“値切り”が公然と行なわれてきた。こうなると、値切られた下請負の会社や部材を納入する業者にしてみても、当然のようにそれなりの手抜き工事や質の落とした部材を納入することになる。
天井裏の目につかないような電気配線、あるいは壁で塞がれて目に見えなくなる箇所における柱など、数え挙げればキリがないほどの欠陥住宅やマンションが作り出された。
特に大手ゼネコン、鹿島、大成、戸田これが“値切り”三悪会社として評判だから、これらが施工主のマンションにお住まいの方には是非とも調査をすることをオススメします。
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