
国連創設60年の歴史の中で汚辱の一項は「台湾追放」だ。
国連は創設60周年を迎えた、加盟国は創設時の4倍近くの191ヶ国に膨らんでいる。現在、世界の何処かで大規模な国家間の紛争や戦争状態が起きた時、直ちに国連は行動を起こすことが可能である。
しかし、残念ながら国連が全く力を行使することが出来ない事が一つだけ想定される。それは共産中国による台湾への軍事侵攻である。中共はこれまで何度も「台湾が独立を宣言すれば軍事侵攻を行なう」と繰り返し述べている。
台湾はかって国連に加盟していたが1971年に追放された。台湾は中国の一部であるとの考え方から、中共が中国を代表するものとされ、中華民国(台湾)は追放、代わりに中共(中華人民共和国)が唯一の正当政府となりました。
世界平和を標榜する国連が、何の誤ちもなく、その開設以来の協力国だった加盟国を一方的に追放した。これは当時の世界情勢の中で1400万・台湾人が大国のご都合主義の犠牲にされたのである。
国連の60年の歴史に残された汚辱の一項である。ただ昔は民族は同一だったという、それだけをもって「中国は一つなり」という愚論の側にたったのである。
これが全くのまやかしであることは歴史が証明しています。毛沢東の共産軍から追われて逃げてきた蒋介石の軍閥が台湾を支配下に置いたのであって、台湾の人達が自由な意志に基づいて創った国家ではなかったのです。
中共と台湾は分裂国家と考えるか、或いは台湾は中国の一部ではなく、独立した国家と考えるべきなのか。その事についてはここでは触れない。
ただ、分裂国家とした場合、かっての東西ドイツや朝鮮半島のように国連はその加盟を認めていた。
分裂国家の再統一、と融合、新国家の誕生、そのことに国連が平和的な手段によって関わろうとするのは当然のことではないか。将来いかにして難問題を解決するのか<その責任の一端を担うのが国連としての本来の役割であった筈だ。
それを大国の思惑や都合によって、加盟国を国連外にたたき出すなど全く許されることではない。当時日本では「世界の大勢」とか「歴史の必然」などと言ってこれを歓迎した。馬鹿馬鹿しい限りであるが、それが情けなや日本の当時の世論であったのである。
さて、国連の60周年という節目の時を迎え、国連の包括的な改革を目指す動きが出ている。日本も安全保障常任理事国の枠を拡大して、その仲間入りを果たそうとしたが叶わなかった。
日本の戦略が挫折した背景には中共のなりふり構わぬ反対運動があった。日本はこの中共の反対運動に敗れた。例え今後どうような活動を行なっても再び中共によって阻止されよう。
であるなら、中共を牽制する目的を兼ねて、台湾追放を決めた1971年の国連総会での第2758号決議(アルバニア案決議)の破棄を国際社会に訴えたらどうか。
勿論日本単独ではやれない。これは米国との緊密な提携のもとに進めるべきである。もし万が一、共産中国が台湾に軍事侵攻を開始したとき、国連は中国の内乱騒動として、これを傍観する危険性もあるのだ。
