ならずもの国家(金王朝)への制裁発動なるか
北京で行われてきた6ヶ国協議は失敗に終わった。北朝鮮という国家は金王朝体制の存続にのみに固執しており、そのためには核問題では絶対に譲れなかった。
米国が最期まで平和的な核開発の放棄にまで言及してきたのは、北朝鮮がこれまで平和開発のためと称してきた原子炉で、核兵器の開発を進めて来たからに他ならない。
米国や日本が北朝鮮に対して、核開発を放棄して国際社会への義務を果すように強く求めてきたが、北朝鮮の態度はいつも挑戦的であり、今回の結末はある程度予想されたものだった。
今後の推移だが、これで日米は2国だけで北朝鮮という“ならずもの国家”に対峙することになった。
日米と他の共産中国やロシア、韓国との温度差は明らかだった。
ノ・ムヒョン韓国大統領には米国や日本と協調して北朝鮮に対処する考えは全くない。
ノ・ムヒョン政権には北朝鮮を核保有国家と認め、その立場を韓国側も「南北民族が団結して解決」する方向性に持っていきたいようだ。
つまり、韓国も言葉の上では北朝鮮の核保有を批判しているが、韓国内で台頭している若い世代の反米的な気運にこれを利用しようと考えている。
つまり、米軍を朝鮮半島から追い出した後の共産中国やロシアに対する戦略的な対抗手段として、北朝鮮の核兵器は有効性を発揮する。
発揮するどころか、それは必要不可欠のものになる。
韓国が北朝鮮の核の平和利用の道を閉ざす考えをとらないのは、南北に分断された国家の統合を視野に入れているからだろう。
韓国抜きの日米だけの北朝鮮封じ込めは極めて困難となる。
未だにイラク情勢は混沌としており、ラムズフェルド国防長官が語っているような「2正面作戦」は取りにくい。
イラク情勢が今後どうなるかによっては劇的な展開も考えられないではない。
しかし、その時も韓国の出方を慎重に見守ることになろう。
韓国はイラクにも軍隊を派遣しており、米国との協調体制に見切りをつけた訳ではない。
北朝鮮封じ込めという事になれば、米軍は日本よりも韓国軍との連携は最重要であり、その見極めが今後の最大の注目点となるのではないか。
