大成建設とコンプライアンス (1)
不可解な大成建設の取材拒否
「復興ニュース」を創刊して一年が過ぎた。現在の職業は農業だが、やはりペンを持つライター生活が長かったので、復興にかける東北の現在の状況を記録して起きたかった。
今回は復興事業に関わる大手ゼネコン「大成建設」の問題を取材した告発記事となった。最近は余りこのような告発記事は書かなくなったが、やはりこのような記事を書くと力が入る。
本紙は14日発行予定だが、ネットで先に公表することにした。
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コンプライアンスとは日本では「法令遵守」と訳されるが、法律を守ることは当然であり、それだけではなく企業としては社会的規範や企業倫理(モラル)を守るという意味でも使われる。特に大成建設などのゼネコンにおいては反社会的勢力、すなわち暴力団などとの関係を厳しく問われており、そのような反社会的勢力との取引や癒着は度々問題にされてきた。
福島県では原発事故以来、その放射性物質を取り除く為に大規模な除染作業が実施され、多くの土木作業員が福島で作業に従事している。その中には暴力団と関係を持つ下請け会社などもあって、これまで摘発されたこともある。今回本紙が取材をしているのはそんな小さな問題ではない、暴力団と深い関係にあると思われる会社と、それを承知で大手ゼネコンの大成建設が作業宿舎の件で契約したのではないか?
これがもし本当ならば大変な問題であり、社長の首だって飛ぶ位の大問題なのに、そのことに関して詳細な事実を示して取材を申し込んで来たのに、大成建設は「個別の案件なのでお答えできない」と取材拒否を続けている。自らの会社に重大な疑惑と嫌疑をかけらtれているのに、それを晴らそうともしない大成建設広報部には驚くばかりだ。
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福島県の郡山と福島の中ごろに二本松市という場所がある。菊人形や幕末の二本松少年隊で有名な所でもある。ここに問題のゴルフ場がある。先ずはこのゴルフ場の昨年からの動きからお伝えしていく。このゴルフ場は平成20年頃から工事が始まり、2005年には、サンフィールド二本松ゴルフ倶楽部(本社・東京都永田町)という会社がゴルフ場を買収した。このゴルフ場は福島の震災事故でクラブハウスに亀裂が出来たり、コースが埋没するなどの被害を受けた。
また、福島原発事故に伴い放射性物質によって芝生が汚染されたことにより閉鎖となった。会社は昨年7月からの営業再開を目指すとしていたが、23年7月上旬に「当分の間、休業せざるを得ない状況になった」とだけホームページ上で明らかにした。
会員の多くや利用者は原発事故もあり、当面の復旧は諦めざるを得なかったものと理解して、他のゴルフ場もそのような状況に追い込まれていたので、それもやむ得ないだろう・・・・くらいしか思っていなかった。
しかし、その頃このゴルフ場では営業再開に向けた話ではなく、全く違った動きが出ていた。そのことに触れる前に一つだけ書いておかねばならない事がある。この事が後の大成建設の作業宿舎とどのような係わりを持つものなのか? 現段階では何も分からない。
東京電力に対する仮処分申請
東日本大震災:「東電、コース除染を」 福島のゴルフ場、仮処分申請 (毎日新聞)毎日新聞 2011年8月9日 東京朝刊
福島第1原発事故で、福島県二本松市のゴルフ場運営会社と敷地・施設の所有会社が8日、「コースが放射性物質で汚染され営業できなくなった」として、除染と除染完了までの維持経費支払いを東電に求める仮処分を東京地裁に申し立てた。
ゴルフ場は、第1原発の西北西約45キロにある「サンフィールド二本松ゴルフ倶楽部」。(略)
両社は「休業期間でもゴルフ場の除草や肥料散布などが必要」と主張、人件費や維持費などの支払いを求めている。半年間で総経費は少なくとも約8700万円に上るという。
以上
この仮処分の申請は最終的には却下された。その時期は平成23年10月であるが、ゴルフ場側は仮処分が却下された後は正式な裁判を起こしてはいない。
また、この仮処分が出る前から大成建設の作業員がこのゴルフ場の中に出来た宿舎に入ったことが確認されている。この仮処分が退けられると同時に現場の作業員は姿を消した。仮処分が認められなかったので、除染作業はこのゴルフ場の運営会社であるサンフィールドゴルフ倶楽部が自力でも除染を諦めたものと理解された。
その後、このゴルフ場の敷地内に突然1000人が収容される作業員仮設宿舎が建てられた。地元の政治経済雑誌の「政経東北」は昨年10月号で次のように書いていた。少し長くなるが引用して掲載します。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「どういった経緯でこのような状況になったのか、サンフィールド本社に数度にわたって問い合わせしてみたが、「担当者不在」「出張」などで事情を聞くことはできなかった。察するに、どうせ再開のメドは立たないし、ただ置いておくのはもったいない、ということで除染受注業者に貸したのだろう。駐車場はそれなりの面積があるし、整地の必要もないから、仮設宿舎を建てるにはうってつけと言える。
引用終わり
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先ずここまでに関する疑問だが1000人規模の仮設宿舎ともなれば、その投資金額も半端ではない。事前にどこかの大手会社と交渉して入所してもらえることが確約されていなければ絶対に出来ないことだ。この仮設宿舎に関して何故このゴルフ場運営会社は事情を話さなかったのか? 何か都合の悪いことでもあったのか? それは誰しもが思う疑問でもある。
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また引用を続けることにする。
ゴルフ場の近隣住民によると「わたしが聞いた話では、あそこ(ゴルフ場の仮設宿舎)に寝泊りしているのは大成建設の作業員だそうです。ウワサ話だが、この近隣から、まかないさんを雇っているという話も耳にした。いつから、ゴルフ場が仮設宿舎になったかって、記憶が定かではないが、今年になってからだと思うよ」とのこと。
引用終わり
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今回本紙はこの現場にいた作業員は大手ゼネコンの作業員であることを示す資料を入手している。
その内部資料には次のような項目がある。
1.A棟・B棟合計で収容人数712名。C棟で368名 合計1、080名収容の施設
2.第二期・収容人数はプラス1000名の計画は現在未定
3.元請負会社、大成建設の除染作業員は大成ツーリスト社が人員のとりまとめを行っている
4.大成ツーリスト社の下に作業員を出している会社が5社ほどある
・・・などの文言である。ちなみに大成ツーリストは正式名称は株式会社大成ツーリストであり旅行業者の登録をしている。平成16年に大成建設が100%の株式を取得して完全子会社しており、大成建設会社本社内にも「大成建設内営業所」を置いているほどだから、この作業員の仮設宿舎の作業員の管理に関与していたと考えられる。
つまり、始まりの段階から大成建設の作業員仮設宿舎として開設されたことはこのような資料から見ても明らかだった。
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引用を続ける。実はいま、同ゴルフ場に行く主要な道路は通行止めになっている。8月5日の豪雨災害の影響で通行が出来なくなり、狭隘な迂回路を辿らなければならなくなってしまったのです。
「以前(豪雨災害の前)は、大型バスで作業員を現場まで送っていたが、主要道路が通行止めになり、迂回路は大型バスで難儀するため、中型バス数台に分けて現場まで行っているようだ。
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この点は重要になってくる。なぜならば、一旦昨年引き上げた大成建設が再びこの作業員の仮設宿舎に入ったとの情報を得たからだ。数日前に現場を見てきたが、現在も道路の復旧工事は行われ、片側通行のままである。作業員の送迎バスの運行を考えれば、この場所は不便なところと言える。( 写真はその時のもの。)
では、何故大成建設は昨年この仮設宿泊所を出たのにも係わらず、今回また入居し始めたのか?それこそが今回本紙が追及に立ち上がった。「大成建設とコンプライアンス」の核心部分でもある。この点が明らかになることを恐れて大成建設は本紙の取材を「個別案件ですから・・・」などと言って拒否するが、事は個別案件などではない、天下の大成建設ともあろう会社が暴力団と深い関係にあった企業と契約し、それが発覚しそうになった為に、昨年慌ててこの仮設宿泊所から逃げるように撤退、ほとぼりの冷めた時期にまた入居し始めたという重大な疑惑が生じているのだ。
昨年の大成建設仮設宿泊所から撤退の真相は
県北保健事務所を利用して騙したのか?
作業員が健康被害を訴える
昨年の11月9日、10日でこの二本松ゴルフ場後に建てられた仮設宿泊所から作業員は追い立てられるように立ち退いた。一体何があったのか?表向きには次のように説明されていた。作業員の仮設宿舎に入った作業員が体の異変を訴えた。季節柄風邪をひく人が増えたが、なかなか直らないというのだ。
喘息が酷くなる一方で作業員が不安になり保健所に調査を依頼した。このような仮設宿泊所は保健所の許可があって始めて従業員が宿泊できる仕組みとなっている。
しかし、最初から保健所に訴えでた訳ではない。一番最初は労働基準局に対して「劣悪な労働条件下で働かされていると訴えた作業員がいる」とのことであった。
労働基準局に訴え出た作業員は2点ほどを訴えたらしい。
�”�屋の湿気が強くて寝具がびっしょりと濡れてしまうほどだ
�¬�剤の臭いのようなものがして通気が悪い
これはこの仮設宿泊施設が中国製のコンテナであったことが原因かもしれないと言う事になった。約3、5畳ほどの個室は二人部屋と四人部屋となっていたが、一人部屋なもっと通気が良かったかもしれない。
それに東北の山奥の厳しい寒さに対応した作りにはなっていなかったとの説もある。きつい臭いについては日本では健康を害する塗料が使われているせいだとの説明があった。
大成建設側は作業員の健康問題を考えて、尚且つ労働基準局からの依頼もあって調査した保健所からの指導通達もあり、即座にこの施設から撤退を余儀なくされたと説明した。残念ながらというか、この時の文書は現在保持している人はいない。口頭で直接知らされたという証言のみである。しかし、実際に手際よく一人も残さずに撤退を二日間で完了している。
再開された仮設宿泊施設
今年6月頃にこの仮設宿泊所に再び原発の作業員が入りだしたと私が聞いたのは10月に入ってからだった。ネットでも「今すぐ応募」と題してアルバイト募集の広告が出始めた。勤務地が「福島県二本松市西殿字太郎田サンフィールド二本松G寮」となっていたので、この作業員の世話をす為の人員募集であると感じた。
そこで今回現地に足を運んだら多くの作業員の姿を目にした。現在も続々作業員が増え続けているようだった。
ところで、昨年閉鎖の話を聞いた私は現地に赴いて取材しようとしたが、留守番の人もいなくて無人だった。昨年何を聞きたかったかといえば、仮にそのような粗悪な中国製のコンテナであっても、それは消毒したり通気を良くしたり、塗料を塗り替えることによって使えるようになる。
当時作業員の宿舎を見つけるのは困難を極めており、何故改善することもせずに撤退したかが不思議に感じたからだ。そして、今回再オープンしたとなれば、どのように改善されたのか、その辺りにも興味があった。
なぜか、口が重い保健所。取材に関しては「行政開示の手続きなしでは答えられない。」と言うのだ。何か都合の悪いことがあるようだ。
先ず、宿泊施設としていつから又許可したのか?との質問に対して、許可が要る場合といらない場合があるなどと電話で返答した。二本松ゴルフ場における作業員の宿泊施設と名指ししているのに、変な返答だと感じたので直接伺った。
昨年、保健所からの勧告で閉鎖した・・・とまで言ったら、保健所はそんな閉鎖の勧告などはしていませんと否定した。言い回しが悪かったと思い指導・監督の結果閉鎖した・・・と言っても、「閉鎖させるなどはしていない」と言うばかりだった。
そこで、では作業員からの訴えで調査したことはないのか?
このような質問をしても直ぐには答えられないという。昨年のことであり、そんなことは調べれば直ぐに分かるはずなのに後で連絡するとしか言わない。電話が来るのを待っていたのではいつになるか分からないので、翌日また保健所に行った。相手が不在だったので帰ったが、その後電話があり、驚くべきことを伝えてきた。
基本的には取材は応じないので、行政文書の開示請求をして欲しいと言うのだ。
保健所が本当に検査したかも疑わしいことになった。実際に検査していればそれに答えても良いはずだ。しかし、「行政文書」の開示請求をしなさいとはどう言うことなのか? かなり時間がかかることになってしまった。その結果を確認してからでは締め切りに間に合わないので、今回は第一弾としてこの問題を提起することにした。
撤退の理由は保健衛生上の問題ではなく別な問題か?
実はここからが本題だが、本紙は既に大成建設が撤退したのはこのコンテナの問題とは別に、隠された別の理由が存在していた可能性について取材していた。それを確認するために保健所に取材を申し込んだ。つまり、この作業員の健康問題は撤退に当たり、それ相応の理由が必要なので、その理由づけの為に、保健所が利用されたという疑いを持っている。
つまり別の理由で撤退しなければならなくなったが、その理由を表には出せないので、あくまでも保健所の指導に従い立ち退いたという訳だ。果たして、本当に指導はなされたのか?
もし、まだ分からないが仮に問題があったコンテナならば、それはどのように手を加えられ安全性が確保されたのか? もし、今回の再開にあたってその事も問題となるだろう。
会社はサンフィールドゴルフ倶楽部より他社に売買されていた。
このゴルフ場の登記簿謄本を見ると所有権は新しい会社に変わっている。その時期は今年の平成26年5月29日となっており、旧会社が銀行から借り入れていた3億4千万円からの抵当権は抹消されてある。
新しい会社は平成26年3月6日に資本金10万円で設立された会社だが、4月21日には役員変更の登記がなされ5月21日にはその代表職務執行者の登記が終了した。その8日後に多額の資金がこの会社に投入されたことは確実だ。
新しい会社の代表者には中国人と思われる名前があり、本社はシンガポールともなっていた。しかし、実態は週刊誌の記者が調査してくれているが、未だに不明である。
そして、それを待って大成建設が動きだした。閉鎖され再開のメドも立っていないゴルフ場の売買などではなく、その目的はこのゴルフ場に置かれたままであった、その中国から輸入した約1000名が宿泊できる作業員を収容するコンテナにあったことは容易に推測される。
問題はこの昨年秋から今年の春にかけて何があったかであり、昨年の11月初旬における撤退の理由と今回の再開の関連である。大成建設は反社会的勢力である日本最大の暴力団と結託してこの一連の動きに係わっているのではないか? 次号では更にそのことを追及する。
尚、大成建設は「コンプライアンスに関しては当局の指導のもとにやっている」などと発言しているが、もし、それが事実ならば警察当局もこの事実を知りながら今回隠蔽工作を見て見ぬふりをしているとも思われる。

ボランティア(りんごの収穫)のお願い
15日、16日の土・日 (1日だけでも可)
は宿泊の旅館が定数になったので、泊まりは締め切りします。後は近くで日帰りの人のみとなります。
22日、23日、24日の3連休 (一日だけでも可)
こちらはまだ旅館の空きがございます。是非ご参加ください。尚、詳しくはメールでやり取りをしますのでよろしくお願いします。
メール fukushimaseto@gmail.com
※ 泊まりでお手伝いする人には宿の手配はこちらでいたします。
