福島県知事選挙と自民党本部
自民党県連は敗北感漂う。
自民党福島県連は佐藤雄平知事の3選出馬には反対であり、独自候補の擁立を打ち出していた。ところが、8月4日に自民党本部で菅義偉官房長官と河村建夫選対委員長が会談、10月9日に行われる福島知事選挙には「与野党相乗り」を視野に入れて臨むとの方針が示された。
福島知事選挙に関してはこれまで、このブログで紹介しました。
せと弘幸BLOG『日本よ何処へ』:福島県知事選挙は10月26日
まだ地元の新聞や雑誌などでは一切書かれていなかった情報なので、結局はこの二人の候補者は降りてしまったようだ。だいたい、現職が出ないならば出馬するなどの条件つきの候補者など聞いたことがない。こんな二人では所詮勝ち目はなかった。
自民党は党本部主導でしっかりとした候補者を決定し、地元の県連にそれを示せば良かった。ところがどうだろう、自民党本部は逃げたのである。あれほど「福島の復興なくして日本の再生はない」などと言っていたくせに、土壇場でのこの体たらくは何を意味するのか?
滋賀県で思わぬ敗北を帰して、沖縄も万全ではない。確実に勝てるとういう保証などない。そこに福島県知事選挙で敗北したらどうなるか?安倍政権に取っては大きな影響を受けざる得ない。だから、ビビッてしまった、それが真相です。
現在の知事は民主党の参院議員から2006年の知事選に出馬、この時は民主党社民党の推薦を受け、自民公明が擁立した候補者を破り初当選した。前回は自民・公明も支援に回った。今回も党本部は佐藤雄平知事に相乗りを模索している。
自民党としては、この辺りで県知事を奪還して、自民党主導で県政を行いたいとの考えは強い。よってこの党本部の考えをすんなり受けるかはまだ判断つかない。しかし、独自候補を擁立するにしても党本部が先にこのような方針を示すようでは、それを撥ね付けてまで独自候補にこだわる力を現在の自民党は持っていない。
ところで、こんな事を日刊ゲンダイが書いていた。
福島県知事選まで2カ月 「田母神」が残った安倍自民の末期
「田母神さんに出てもらうしかないんじゃないか」――。
安倍自民が「最重要選挙」と位置付ける福島県知事選の告示(10月9日)まで2カ月余り。擁
立候補の人選が難航し、今年2月の都知事選を争った元航空幕僚長の田母神俊雄氏(66)の出馬
に期待する声が高まっているという。
「原発事故後初の知事選の焦点は、除染作業で出た汚染土などを保管する中間貯蔵施設の受け入れ
問題です。政府は来年1月の稼働を目指していますが、石原環境相の『金目発言』などで地元の態
度は硬化。そこで推進派の知事を据え、状況打開を図りたいのですが、そもそも復興の遅れに県民
の不満は爆発寸前です。怒れる県民の矢面に立とうとする人材を見つけるのは困難ですよ」(自民
党福島県連関係者)
■首相の“メシ友”荒井氏がヤル気満々
党本部も県副知事や日銀の東北支店幹部などの擁立を模索しているが、いずれも知名度は今ひと
つ。人材払底からか、福島・田村市出身で安倍首相の“メシ友”である新党改革の荒井広幸代表を担ご
うとする動きもあるという。
「荒井さん本人はヤル気で安倍首相にも売り込んでいるようですが、『勝てる候補』と言えます
か? それなら都知事選で61万票獲得の実績を持つ田母神さんに勝負をかけたい人は多いはずで
す」(前出の県連関係者)
田母神氏の生まれは郡山市。県内有数の名門校、県立安積高を卒業しており、地元関係者は「O
B会組織の強力なバックアップが期待できる」と話す。福島にも陸自の駐屯地があるため、党の選
対関係者も「かなり票を取る可能性がある」とし、「無所属で出れば支援を検討する価値はある」
と青写真を描くのだ。
あとは本人の気持ち次第だが、田母神氏は都知事選後の雑誌取材に「現地には僕を出したい人が
いっぱいいるらしく、実際、福島県の有力者から出馬の声を掛けていただいた」と答えていた。本
紙が改めて出馬の意思を確認すると、田母神事務所の担当者は「現地点では<出る>とも<出ない
>とも言えない」と微妙な含みを持たせた。
田母神氏は「再稼働なくして復興なし」と豪語するバリバリの原発推進論者だ。原発事故の最大
の被害者である福島県民に支持されるとは思えないが、焦る安倍自民にはそれが見えないのかもし
れない。
日刊ゲンダイ:http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/152239/1
確かに田母神俊夫氏が出馬すれば面白くはなります。佐藤雄平知事は事故の起きた福島第一原発だけでなく、自動停止中の第二原発の廃止まで訴えています。福島県はこれまで原発立地で成り立ってきた土地だけに、全て廃炉にした場合、地元民はどうやって生活するのか?・・・という切実な声も聞かれます。
自民党にしても原発再稼動を党の方針として打ち出しているのに、全ての原発の廃炉を主張する現在の知事とどのような折り合いをつけるのか?それも全く示されていない。
田母神氏はやはり国政に出るべき人であり、地方に留め置く人材ではない。福島県では田母神氏を知事にという声は聞こえて来ません。自民党はもう少し指導力を発揮して最良な候補者を擁立すべきと考えます。しかし、時間がなさ過ぎることだけは間違いなく、もう時間ギリギリのところに来ています。
