システム障害・尻もち。一千億円垂れ流しか?
日本航空への1000億円の融資に問題はないのか
日本航空:システム障害、羽田発31便欠航 プログラム更新後
3日午前5時45分ごろ、羽田空港(東京都大田区)で日本航空のチェックインシステムに障害が起き、搭乗手続きができなくなった。バックアップ機器に切り替え、約1時間後に復旧したが、羽田発の国内線31便が欠航した。他の空港で障害は起きていないが、羽田出発便や一部折り返し便などに遅れが出た。日本航空によると、2日夜から3日朝にかけてシステムの更新作業をしており、その作業に伴い障害が起きたとみられる。
この影響で始発から午前8時15分までの出発便34便のうち、手作業でチェックインを行った3便を除く31便が欠航、3662人に影響が出た。同社は乗客を他社の便に振り替えたり、航空券を払い戻したりして対応した。午前8時20分以降の出発便は通常の運航に戻ったが、午前11時半現在で羽田出発便など計33便が最大1時間遅れ、計5580人に影響が出た。その後も折り返し便などに影響が出る見込み。
同社はバーコードを使ってチェックインする電子航空券「eチケット」を今夏に国内線に全面導入する方針で、チェックインと予約発券システムを新しいプログラムに更新する作業を続けてきた。作業は飛行機が運航しない深夜に行われ、2日夜から3日早朝にかけても実施。始発便に向けてこの作業をいったん終え、通常の運航システムを稼働させるため、コンピューターを再起動させたところ、システムが立ち上がらなかったという。
過去にシステム障害で搭乗手続きができなくなった例では、全日空で07年5月に空港のコンピューター端末とホストコンピューターをつなぐ通信機器の故障などが原因で約130便が欠航したトラブルがあった。【長野宏美】
http://mainichi.jp/select/biz/news/20090603dde001040015000c.html
日航機“尻もち” 宮崎空港 けが人なし
2009年6月4日
3日午後3時ごろ、宮崎空港で、JALエクスプレスが運航する福岡発日本航空3631便(ボーイング737‐800型)が、着陸時に後尾部を滑走路に接触した。再上昇し約10分後に無事着陸。乗客乗員128人にけがはなかった。点検などのため滑走路は約40分間閉鎖された。国土交通省宮崎空港事務所によると、着陸時に乱気流の一種であるウインドシアの影響を受けたとみられる。
日本航空によると、後尾底部の金属製緩衝装置が接触、破損したという。滑走路には幅約10センチ、長さ約6メートル、深さ約1センチの擦過痕があり、アスファルト片も見つかった。同社の調査に対して機長は「着陸した際にバウンドしたため、着陸をやり直そうとして機首を上げたときに接触した」と話しているという。
当時、滑走路付近は低い雲がたちこめ、弱い雨が降り、風速は約4メートルだった。滑走路閉鎖の影響で後続の2便が欠航、3便に最大1時間の遅れが出た。
=2009/06/04付 西日本新聞朝刊=
システム障害に関しては、これは全日空でも経験済みであり、果たして万全な体制が組まれていたのか疑問です。この件につきましては原因がまだ不明とのことですから、原因が公表された頃にまたお伝えしたいと思います。
問題なのはその下に紹介した宮崎空港における着陸時の尻もち問題ですが、これについては余りにも酷過ぎます。何が酷過ぎるかと言えば、いつものことでもありますが、日本航空側の一方的な発表とそれを鵜呑みにして報道する新聞社の姿勢についてです。
このニュースを読まれた方はどのような感想を抱いたでしょう。
>着陸時に乱気流の一種であるウインドシアの影響を受けたとみられる
>当時、滑走路付近は低い雲がたちこめ、弱い雨が降り、風速は約4メートルだった
これを読んだ人は誰でもが乱気流、ウインドシア、悪天候のためにやむを得ない事故であったと思うかも知れません。しかし、これは腕の悪いゴルファーが、クラブのせいにしているのと同じことです。
機長経験のある方に話を伺いましたが、気象条件には全く問題はなく、これは機長がぼんやりしていたか緊張感に欠けていたために起きたもので、人為的なミスであろうとの事でした。
そのことに対して説明します。
先ず、空港周辺の気象状況は管制塔で絶えずチェックしており、管制塔は飛行機に指示を出しています。気象条件が悪ければ管制塔は着陸を許可しません。
ウインドシアとは着陸時に上から下にかけて押し下げる力がかかることを言うそうですが、飛行機は異常を感知すると警告が出ることになっている。つまり、管制塔も監視しているし飛行機自体もそれを感知して知らせることになっている。
よって余程の急激な動きでなければ、十分に対処できる訓練を機長は積んでおり、今回の原因を即ウインドシアに求めるのは責任回避ではないかと指摘しています。
また、弱い雨が降り風速4メートルに関しては、全く問題なく微風に等しいというのです。ネットで風速4メートルで検索したら、あるブログで次のように書かれていました。
風が強い日には「何となく歩き難いね?」みたいな表情で見上げてくる事が多いんだけど、今日はふらつきながらも平気な顔してましたから、それ程歩行困難ってわけでも無かったみたいです。
人によっては感じ方が違うでしょうが、その程度の風が吹いていたということなのでしょう。何でもかんでも気象条件・悪天候のせいにすることは止めて頂きたいものです。
今回も前回のようにこの機長の氏名を公表しておきます。【オオハタ・タカシ】さんという方です。日本航空は機長の再教育訓練を早急に実施すべきです。
ところで、兜町には下記のニュースが日本航空の株価に好影響を与えるとして歓迎されています。
<日航>1000億円規模融資…銀行団、月内実施で最終調整
2009年06月03日19時44分 / 提供:毎日新聞
経営再建中の日本航空に対し、主力取引先の日本政策投資銀行などの銀行団は3日、最大1000億円規模の協調融資を月内にも実施する方向で最終調整に入った。融資には、みずほコーポレート、三菱東京UFJ、三井住友の大手3行も参加する方針。日航は政投銀に対して、2千億円規模の金融危機対応融資を要請していた。
このことに関してはこれまでも何度か問題にしてきました。日本航空は経営の危機に瀕しているそうですが、それでも倒産させるわけにはいきません。
しかし、一説には燃料のオプション取引で7000億円の損金を出すことが予測されているとも聞きました。その真相が闇の中にあります。
また、相次ぐ事故は機長などの気の緩みによってもたらされています。安全運転の認識が著しく欠けていると言わざるを得ません。昨年末からでもこれだけの事件と事故が起きています。
●日航、整備漏れで2機使用停止、4便が欠航 12月25日
●航空機整備会社、無資格者が検査、JAL機、一ヶ月使用 1月14日
●JAL機離陸上昇中に、カード飛び出す。国交省に報告せず 2月19日
●神戸空港着陸時にエンジンから黒煙、一時閉鎖 日航の子会社 2月20日
●日航グループの航空機が機体不具合で羽田に引き返す。機体の一部が滑走路に接触 4月9日
●米国ロス空港でコンテナ貨物車と接触事故 5月12日
それで、今回の宮崎空港での尻もち事故です。
このような体質の日本航空の現状を放置したままで、融資を続けることに果たして意味があるのか。言うまでもなく政策投資銀行は国の銀行です。
都銀は現在、中小企業への貸し剥がしを行ない、多くの企業が瀕死の状態へと追い込まれています。体質改善の兆しも見られない日本航空に融資を垂れ流し続けるならば、我々はより強い抗議の声を挙げ、この問題を多くの人に訴えるべく努力しなければならないと思っています。
