「竹島の日」島根県現地レポート
支持者からの報告・政治への怒り!
世界戦略研究所 瀬戸先生
2月22日(金)に島根県松江市で行われた『竹島の日』記念式典と講演会の内容についてレポートいたします。
平成20年2月22日金曜日、島根県松江市の島根県民会館で『竹島の日』記念式典が開催されました。○○県から島根県までは高速道路を使って片道6時間かかりましたが、12時頃には開場に到着できました。
島根県民会館周辺の交差点には、島根県警の警察官が5,6人ずつ配置され、会館の通用口にはさらに大勢の警察官がいました。
23日付けの地元紙山陰中央新報によると、「日本側の政治団体は30団体130人、街宣車は40台」だったそうですが、自分が県民会館に到着した時には一台も見ることができませんでした。
対する韓国側からは「独島守備隊」など3団体が参加したようですが、そのうち2団体は報道機関として申し込みをしており、会場内でパンフレットや絵葉書を配ろうとして県職員に制止されたことが、23日付け毎日新聞島根欄に書かれていました。
(各新聞社の報道内容については、今回のレポートとは分けてご報告したいと思っております。)
正面玄関から島根県民会館に入ると、早速受付がありました。事前に申し込みをしていないと中に入れない仕組みになっており、受付をすると、記念式典の資料と島根県が発行している『竹島 かえれ島と海』のパンフレットをもらえました。
中ホールに向かって移動していくと、空港と同じようにゲートが設けられていて、手荷物検査などを受けました。女性警備員の説明によると「安全確保のため」ということでしたが、表に怪しげな韓国人の集団がいることを思うと安全に最大限の配慮をしてもらえることは嬉しく思えます。

(竹島関連商品の売店)
会場内には、竹島関連グッズを扱った売店が設けられていました。隠岐島特産の黒曜石で作られたキーホルダーやストラップのほか、
特許庁が認可を渋った『竹島ものがたり』(まんじゅう)、江津市の酒造メーカーが作った『竹島』(清酒720ml)が販売されていました。
23日付け山陰中央新報によると、キーホルダーやストラップは完売したようです。同様に『竹島ものがたり』や『竹島』もかなり売れたようです。
島根県は、県の物産館で清酒と黒曜石のアクセサリーの販売は行うようですが、『竹島ものがたり』については言及されていませんでした。
個人的に売店の人にネット通販について尋ねてみましたが、今のところはネット通販も考えていないようです。なぜ菓子だけが駄目なのかはわかりませんが、韓国に対する「する必要のない」遠慮があるような気がしてなりませんでした。
さて、会場では13時から13時50分までは記念式典が行われました。島根県民会館中ホールの定員は約660名でしたが、大半の席が埋まっていました。
会場前方には県内の自治体の首長などが並び、一般参加者を含むその他の参加者は通路を隔てた後方に座ることになっていました。
ステージ上には、客席から向かって左側には主催者である島根県の溝口知事など3名が並び、右側には来賓として日本青年会議所の副会頭と島根県選出の国会議員6名(詳細については後述します)、そして竹島領土権確立隠岐期成同盟会会長である隠岐の島町の町長が並んでいました(隠岐の島町町長は一列後ろでした)。
まず、主催者のあいさつとして溝口知事の挨拶がありました。
要約すると「県としては普及啓発活動を続ける傍ら、国に対しては政府間交渉を働きかける」といった内容でした。
なお、条例制定と共に交流が途絶えた慶尚北道との交流再開については「引き続き交流再開を呼びかける」そうです。
交流再開する必要があるとは思えませんが、知事のあとに挨拶をした残りの2人も同じようなことを言っていたので島根県としては交流を再開したいと思っているのでしょう(個人的には納得がいきません)。
主催者挨拶の最中に、溝口知事の竹島に関する取り組みについて「澄田前知事とは比べられないほど熱がない」という声を聞きました。
この話は自分の後ろに座っていた若い男性2人のものでしたが、休憩時間中も同じような話を随所で聞きました。
真剣に運動をしている人にからみると、今の知事の取り組み方に対する不満は結構あるようです。
続いては来賓を代表して日本青年会議所の内山智一朗氏が挨拶をしました。
内山氏は主催者の3人とは違い、原稿を読まずに会場に呼びかけるような形で挨拶を行いました。ところどころ詰まるような感じで、言葉よりも想いが先走っていましたが、会場の反応は前の3人よりも良かったのは言うまでもありません。ただ、23日付けの新聞には、内山氏が挨拶をしたことについてはまったく触れられていませんでした。
来賓の挨拶の後に、紹介が行われましたが、この日会場に訪れた国会議員は亀井亜紀子参院議員のみで、細田氏、竹下氏、青木氏、亀井久興氏は代理(おそらくは秘書)が出席し、メッセージや祝電が読み上げられただけでした。
その亀井亜紀子参院議員も新聞にはコメントが出ていましたが、記念式典が終わるとすぐに帰ってしまったようです。結局、国会議員は殆ど誰もいなかったようなものでした。国会が会期内で忙しかったとしても、不法に占拠された領土を取り戻すための運動に、誰も最後まで残らなかったという事実は確実に禍根になります。
(どこかの党の代表などは、会期中であるにも拘らず隣国に媚を売りに行くのに、どうして国内の主権回復を目指す催事には顔も出さないのでしょうか)
あとで行われる領土問題講演会で、島根県選出の国会議員諸氏は下條教授にこき下ろされていましたが。
最後に、竹島領土権確立期成同盟会の会長である隠岐の島町の町長が挨拶をしましたが考えさせられる内容でした。
「北方領土対策本部は内閣府にあるのに、竹島には(対策本部)がない」話は続き、陳情に行ったところ「北方と竹島は本質が違う」と言われ取り合ってももらえなかったようです。
竹島は隠岐の島町に属する土地ですから、町長にしてみればこれほど悔しい話はないでしょう。それでも国会議員にお願いするしか方法がなく、その国会議員は一人を除いて代理出席のみ…。
これでは、本気で解決する気がないと思われても仕方がないと思います(もっとも本気で解決する気があるかも疑問ですが)。
隠岐の島町町長のあいさつは、先ほどの内山氏の挨拶以上に会場の聴衆から拍手をもらっていましたが、
その荒げた声が自分には慟哭に聞こえたのは気のせいではないと思います。
14時からは、竹島・北方領土返還要求運動県民大会と名前を変えて領土問題講演会が行われました。
まず、元外務省の欧亜局長だった兵藤長雄氏が「変化するプーチンのロシアと北方領土」と題し、1時間ほど講演を行いました。
国内にはびこる「二島返還論」や「等面積分割論」については、国家の尊厳にかかわる問題として否定するべきであり、領土問題は日本に欠如している主権意識を取り戻すための試金石である、と述べていました。
ロシアの外交官に「日本人が本気でこの問題を解決するつもりがあるのか疑問である」とまで言われた話を紹介してもくれました。それに追い討ちをかけるように、北方領土対策協議会が改組縮小されてしまい、予算と人員を削られ、都心から郊外に出ざるをえなくなってしまった話を聞くと、本当に日本はこの問題を解決するつもりがあるのか
日本人である自分でさえも疑問に思ってしまいました。
最後に「北方だけでなく、竹島も尖閣も含めて『領土問題対策本部』を設立して、真剣に解決すべきだ」とまとめて講演は終わりました。
続いての講演は、拓殖大学の下條正男教授による『日韓新時代と歴史問題の処理』でした。
下條教授は1回目の式典から通算して3回連続で講演を行っているようで、竹島の返還運動をしている人たちにとってはおなじみの人物となっているようです。
下條教授が開口一番「今この席に先ほど出席した国会議員の人が一人も残っていないのはおかしい」と言うと会場からは割れんばかりの拍手が沸き起こりました。
(逆に国会議員や外務省の誰もが竹島を無視したからこそ、島根県が「竹島の日」を制定することができたとも言っていました)
そこからは内部の敵である島根大学名誉教授内藤正中(韓国側のPRビデオに出演、島根県の運動を「国際性なし」「泥棒の論理」など発言)を取り上げたりして、いかに竹島問題が日本にとって不利な状況になりつつあるかを説明しました。
韓国の「東北アジアの平和のための正しい歴史定立企画財団」が国策により100億ウォン(10億円)の支援を受け、世界各地に竹島と慰安婦、靖國問題を歪めて情報発信しているのに対し(欧米で慰安婦決議を連発させたのはこの財団だそうです)、日本では、国としてはまともな対応を行わず、島根県が年間1,400万円の独自予算で孤立した戦いを強いられているという話には韓国側の力の入れように驚くと同時に、日本側の情けなさに呆れるしかありませんでした。
さすが「嘘も言い続ければ本当になる」国だけあって、嘘を正当化するためになりふり構わないだけあるとある意味感心さえしました。
しかし、やはり韓国側も分が悪いことは承知しているようで、感情論で押し捲る方法以外は取れないとも言っていました。
(件の内藤名誉教授が韓国側の資料を提示したところ、下條教授の指摘に対し反論できなかったことが山陰中央新報に掲載されたそうです)
この他にも、外務省を非難するよりもさっきここにいた国会議員に仕事をさせるべきだと聴衆に熱く語りかけていました。
下條教授は最後に以下のことを韓国新政権の課題と日本の責務としてまとめにしました。
� .椒織鵑里�け違いを直すこと(日韓の間に横たわる様々な問題のこと)
�◆.離爛劵腑鷸�代のインターネットの暴走に対する反省と軌道修正
�� 過去の清算、「李承晩ライン」による被害者に対する謝罪と賠償
�ぁヾ攅饌Δ砲茲訖型¬叡麓腟舛糧疹福蔽歸臾簑蠅塙盒舂鏤北簑蠅鮖悗后�
�ァ ̄砧妖腆�竹島→隠岐島航路の開設
�Α々駭�海洋法条約の遵守と日本の奴隷状態からの脱皮
�А‘�韓の対話、島根県と慶尚北道の交流再開。そのための準備委員会設立
そのためにはマスコミがもっと大々的に竹島問題を啓発していかなければならないと言って講演は終わりました。
個人的な感想ですが、下條教授の言い分は理解できます。
しかし、下條教授は韓国人に対する警戒心が薄い上に、マスコミが正確な報道をしてくれると思っている節があるような気がします。
(山陰中央新報の論説は妙に左がかっていないので、マスコミを信頼しているのかも知れません)
こうして、記念式典と領土問題講演会は終わり散会となりました。
最後に気づいたのですが『竹島の日』を制定した、澄田前知事が最前列で最後まで熱心に話しを聞いていたのには驚きました。
隣の鳥取県では先代の知事の政策を受け継いだ現職が、米子とソウルの航空便を守るために(目標利用率は75%と最初から赤字)
愚策を展開しようとしているのとは雲泥の差があるように感じます。
この日の朝NHKのニュースで、島根県民に『竹島の日』に関するアンケートをとった結果、興味あると答えた人が64%であり、
以前と比べて5%減っていると報道されたようです。
(会場に訪れた韓国マスコミ)
韓国のマスコミも会場に足を運んでいたようです。
玄関前で記念撮影を終えた人たちに取材を試みていましたが、どうなったかはわかりません。
最後に、まとめと言う訳ではないですが、思ったことを書いてみようと思います。

(JR松江駅前のモニュメント ※2/21に除幕されたようです)
今回の竹島の日記念式典に参加して肌に感じたことは、地元のために働かない国会議員に対する不満と怒りです。
「領土問題対策本部を設置し、係争中の領土を日本領とするよう他国と折衝する」ことを新風が掲げてみてはどうでしょうか。
隠岐の島町町長の悲痛な叫びは、決して町長一人の叫びではないと思います。
また、今回の参加者には漁師の方が結構いらしたようです。
水産資源を枯渇させるだけの韓国漁業によって、日本海側の漁業者の怒りは爆発寸前です(違法漁具の設置による漁獲量の減少など)。
竹島が韓国領になってしまうと、日本海側の漁業者はさらに窮地に追い込まれてしまうと思います。
(実際に、山口・島根・鳥取・兵庫・京都・福井・石川の漁師たちに影響が出るそうです)
「漁師の人たちが安心して、漁業が営めるような環境づくりをする」ことを新風の政策として掲げ、具体的に、竹島を守ることで日本海と海洋資源も守り、違法操業する韓国漁船を日本側の排他的経済水域から排除したり、日本海側に漂着するごみを減らすために、韓国や北朝鮮・ロシアに対し日本海での海洋投棄をやめさせることなど。
あと、調査捕鯨に対して他国の干渉を排除するのもいいかも知れません。
(個人的に思うのですが、新風は農山漁村などでも十分に支持を伸ばせると思います)
今回、竹島の日記念式典と領土問題講演会に参加したことで、日本が抱える問題を更に知ることができたように思えます。
この運動を島根だけで終わらせてはいけないと思いますし、今後も自分は竹島の日に参加していきたいと考えております。
よりよい日本を再建するためには、色々な催しに直接参加することで自分自身の見識を高めることも肝要だと実感しました。
以上、「竹島の日」記念式典参加について、ご報告申し上げます。
取り留めの無い内容になってしまいましたが、お許し下さい。
