伊・極右が扇動の誤り!
風刺画Tシャツのイタリア閣僚
極右政党所属報道は誤報
イスラム教のムハンマド風刺画を巡る騒動がオリンピックの開催国であるイタリアにも飛び火した。イタリアの現職閣僚が風刺漫画のTシャツを着てテレビに出演したことがこの騒ぎの発端である。
14日にイタリアの極右政党・北部同盟のカルデロリ氏が「イスラムとの対話などというおとぎ話は捨てる時だ。今日からこのTシャツを着る」と発言、翌日の国営テレビでワイシャツの下にTシャツを着て出演、風刺画を見せた。この発言に怒ったイスラム諸国でイタリア大使館が放火される騒ぎとなっている。
…と一部で報道された。
どうしてこのような発言を、このカルデロリ制度改革相はやったのか。火に油を注ぐような結果を彼は十分に分かっていたはずだ。彼は極右政党・北部同盟と紹介されているが、私は北部同盟を極右政党との報道は誤りであると思う。
ここでイタリアの極右政党について少し述べておきたい。戦前、イタリアにはムッソリーニが率いるファシスト党があった。戦後このファシストの流れを汲む「MS�機廖淵ぅ織螢⊆匆餘親亜�が活動を再開。早くから議会にも進出した。
このイタリア社会運動はその後、国民同盟と名前を変え政権に参画した。今回、極右政党として紹介された北部同盟は必ずしも極右政党であるとは私は思わない。イタリアは豊かな北部地方と貧しい南部に二分される。
国民同盟は貧しい南部の白人層を支持層としているのに対して、北部同盟は豊かな北部を地盤にしている。北部同盟は南部の貧しさによって犠牲を強いられてきたと主張。北部の分離独立を訴えて政界に進出した。
工業化が進んだ北イタリアが南イタリアに対して国家財政上の負担が大きいことへの不満を背景に党勢を伸ばした。北イタリアの分離独立を目指す過激な右派政党として知られ、1996年には北イタリアを分離独立させてパダーニア共和国の建国を宣言したが、その後は連邦制の施行による自治拡大を目指す穏健路線に転じている。
彼ら北部同盟がなぜ南部を敵視するかといえば、南部にはイスラム移民が多いからでもある。南部を強力な支持基盤とする国民同盟(ファシスト)とは全く異質な存在なのである。北部同盟は国民同盟をファシズムの後継者として批判している。
現在のベルルスコーニ内閣はフォルツァ・イタリア、国民同盟、北部同盟などの政党からなる保守連立政権だが、国民同盟と北部同盟は経済政策などで対立している。
国民同盟はファシズム時代を肯定している。北部同盟にいたってはそもそもイタリアが統一したこと自体間違いだったという主張である。国民同盟と北部同盟は常に対立している存在だが、左翼勢力に対抗するということでは同盟関係にある。
今回騒動を起こした北部同盟は極右というよりは、分離独立の過激政党であり、そのイデオロギーは保守に近い。国民同盟(ファシスト)は急進改革派であり、これを混同してはいけない。
4月には総選挙が予定されており、北部同盟としては反イスラムの国民感情を味方にするために、いち早く行動に出たものと思われるが、今、穏健路線に舵を切り、更なる勢力の拡大を目指す国民同盟(ファシスト)にとって、今回の騒動ははなはだ迷惑であるのではないか。
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Posted by the_radical_right at 19:19│
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欧州極右
凡人さんへ
政治家としてはトンデモ人間であることは私も同じ考えです。また同時にイスラム諸国で発生した暴力的デモ。それにナイジェリアではキリスト教徒が殺されました。またパキスタンなどの聖職者がかつてのホメイニ師と同じように風刺漫画家殺害に報償金を出すと言っているそうです。どちらも批判されるべきと思います。
鳥海さんへ
どの国も大変ですが、比較的日本は平穏だと思います、但し周辺国家からの流入だけは食い止めねばなりません。
イタリア南北問題が絡んでいるんですか。
そういえば塩野七海さんの著書にありましたが北イタリア人は完全な白人だそうですが南イタリア人は明らかに肌の色が濃く髪の色も違うそうですね。
歴史的経緯も絡んでいそうで・・・・・厄介な要因がありそうですね。
この現役閣僚なる人物が左か右か、極右と言えるのか、北部同盟か国民同盟か、イスラム教かキリスト教・・・といったことはさておき、この人物はとんでもない馬鹿者であることは確かです。彼の子供染みた行動でイタリアは放火や破壊やテロの危険に晒されることになります。トリノオリンピックがミュンヘンオリンピックのようなことにならないとを願うばかりです。
煬帝さんへ
イタリアの歴史にお詳しいですね。勉強になりました。南部を切って捨ててしまうような主張をするのは極右とは言いません。単なる分離主義者です。
第2次世界大戦の敗北でイタリアは多くの領土を失いました。旧ユーゴが解体した時に、この領土返還の運動がイタリアで起きましたが、その先頭にたったのが国民同盟=イタリア社会運動でした。北部同盟は分裂主義ですが、極右は統合主義で大きな違いがあります。
日本のマスメディアは無知か意図的で信用にならないですね。
一応、南イタリアが貧しくなったのは第二ポエニ戦争で(!)ハンニバルが徹底的に荒らし回ったのが始まりと言われます。中世には地中海貿易などでそこそこ潤ったものの、フランス王家のシャルル・ダンジューがナポリ・シチリア国王になってからスペイン系、フランス・ブルボン家の支配で経済が立ち遅れるようになった。
有名なガリバルディの決起で最初に打倒されたのがこの両シチリア王国だったのはブルボン家の統治に民心が離れてしまっていたからでしょう。
北部イタリアはロンバルディア商人の活躍やミラノ公国の繁栄に見られるように古くから経済先進地でした。
格差があるのはやむを得ない部分がある。丁度明治以後の日本で東北・北海道地方が経済的に立ち遅れていたようなものです。
南部イタリアを切り捨ててそれで万事解決かと言えばそういうわけには行かない。イタリア人も知恵を絞らないといかんですね。
とおるさんへ
極右の理念はあくまでも伝統的保守や分離独立ではありません。イタリアで言えばイタリア社会運動を母体として設立された国民同盟が正真正銘の極右政党となります。イタリア社会運動は「過去との決別」をうたい正式に解党しました。1995年の1月の頃だったと思います。この時の党員は25万人でした。欧州の極右は大きな勢力を持っていますね。
怒る市民さんへ
>今回の一閣僚が取った挑発的とも言える行動は、北部同盟の分離主義者による、国民同盟側への牽制とも見て取れます。報道機関が北部同盟を極右と報じたのは、おっしゃるように聊か的外れな見解と申せましょう。
全ては4月の選挙を睨んでのことと思いますが、今回の行動は火に油を注ぐ結果となり、今後の推移は混沌となって予測不能となっていますね。
瀬戸さん、お弟子さんこんにちは。
国によって貧富の地域格差が生じることは往々にしてよくある話です。その結果、平和的な離婚に至ったチェコとスロバキアのようなケースもあります。ドイツは経済格差の大きい東西が統一したことにより、それが足枷となり未だに難渋しております。我が国でも中央と東北や沖縄などの所得、雇用の面での地域格差が存在します。富める地方の税金が貧しい地方に投入されることに反発する北部同盟と、貧しい地方を支持基盤とし移民たちの声を無視できぬ国民同盟との対立は、解説戴いてよく理解できました。今回の一閣僚が取った挑発的とも言える行動は、北部同盟の分離主義者による、国民同盟側への牽制とも見て取れます。報道機関が北部同盟を極右と報じたのは、おっしゃるように聊か的外れな見解と申せましょう。
イタリアの極右の党は、どの党ですか?
左がかったマスコミから見れば、右に寄った北部同盟(分離独立の過激政党で保守に近い)も国民同盟(ファシスト、急進改革派)も極右と見なしているのでは?