「脇が甘い―!!」
弁護士法違反による西村慎吾衆議院議員の逮捕を受け、評論家・識者は一様に口を揃える。
拉致被害者家族会は「日朝国交正常化を推進するにあたって、政府は対北朝鮮問題の強硬派を排除しようとしているのではないか」との見解を示しもしたが、周知の通り、尖閣諸島への上陸、防衛政務次官就任時における「核武装」発言、北朝鮮の拉致事件に対する先導的な取り組み、中国の内政干渉に対する毅然とした反論と戦争も辞さぬとする強硬姿勢―我が国きってのウルトラ・ナショナリストである西村議員こそは憂国の志士であり、真の政治家というに相応しい。
歯に衣着せぬ物言いが内憂外患によって閉塞感に満ちた世間から拍手喝采を浴びてきたが、同時に危さも併せ持っていた。多くの識者は「復活は絶望的である」との見方を示す。
「敵が多過ぎる―」
言うまでもなく敵とはリベラル左派のみを指したものではなく、政府及び保守派にいる者らを指したものだろう。
他国からの内政干渉、治安の悪化、教育の荒廃…民衆の英雄たる時代の寵児はそうした絶望的状況から唯一の希望として出現するが、外敵のみならず必然的に現体制との衝突は不可避であるため、常に粛清される宿命を背負ってもいる。
「小泉純一郎という政治家はね、狙撃しても良い男なんだよ」
公人にして、およそ公人らしからぬ過激な発言が高い国民的支持を得てきた西村議員の政治生命はかねてより危ぶまれていたが、テロ容認ともとれる発言の背景には政治に生命を賭した西村議員の信念を感じた。そうでなければ他者の生命さえ危ぶませる発言などでき得るはずがない。
自らをテロリストと称されることさえ厭わぬ姿勢と、自らの行ないに落ち度があった際はテロの標的となる覚悟さえ備えた姿勢。真の言論、真の政治は生命を賭した状況でこそ成り立つことを、この政治家は常に示していたように思う。
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