大都会の喧騒の中で静かに時を待て!諸君らが憤怒の声を挙げる時はもうすぐにやって来る!。
事務所に一枚のファクスが届いた。氏名や住所はない匿名での投書である。この一枚の紙に書かれた心情には、大都会の喧騒の中で一人静かに暮らす青年の気持ちが正直に吐露されていた。
「初めまして、私は田舎から上京し現在都内のアパートで一人暮らしをしている者です。もう上京して既に10年以上が過ぎましたが、この間自分の気に入った職を探せずに、アルバイトや派遣会社に登録して仕事を得てきました。こんな生活をいつまでもしていてはダメだと分かっているのですが、学歴もなくコネもないので、大手企業に勤めることも出来ずに、ただ悶々とした日々を送ってきました」
「楽しみと言えば漫画喫茶に行って時間を過ごし、パソコンで検索して様々なサイトやブログを読みあさることです。そんな中最近あなた様のブログを見る機会があり読ませていただきました。何と言ったら良いのか、胸の中にあったモヤモヤがすっきりしていく様な、そんな気持ちになって毎日読ませていただいています」
「正直言って難しい文章ですぐには理解出来ない箇所も多いのですが、何となく納得してしまう自分に驚いています。私のような人間はこれまで政治や経済とは全く関係のない存在であると思ってきました。しかし、考えしだいでは、そうとは言い切れないと思えるようになりました。まだ、あなた様の呼びかける運動に参加するまでの気持ちはないにしても、いずれその機会が来るのではないかと、思いながら読んでます。今後も頑張って下さい」
このブログを始めてから2ヶ月半が過ぎようとしています。一日平均1500人以上の人が見に来て、200人以上の人がランキングをクリックして頂いている。
どのような人が読んでいるのか、いつも気になることではあります。現在私は53歳であり、ブログを見る年齢の平均は30歳未満とも新聞にありました。そのような年齢の離れた若者に果たして支持して頂けるものなのか?
しかし、今回のファックスで私は夢と希望を再確認した。
自分にあるのはこれまでの経験と学んだ知識と情熱です。それ以外には何もない。おカネがある訳でもないし、著名な評論家や学者でもない。しかし、だからこそ、このような呼びかけが出来ると思っています。
さて、小泉改革がもたらしたもの、或いはこれからもたらそうとしているものの正体がはっきりと見えてきたようです。それは「新階層社会」と呼ばれるもので、左翼には「労働者階級と資本家階級」という対立の構図がありましたが、この「新階層社会」にも「富める者と貧しい者」との隔たりはあるようです。
左翼(マルクス)はこの「労働者階級と資本家階級」の対立は必然であり、その階級闘争を経て社会主義革命・共産主義社会の到来を予言しました。しかし、歴史は一部では予言通りになったが、世界史的には外れて歴史の彼方に消え去ろうとしています。
今問題となっている「新階層社会」においては、富める者は「勝ち組」とされ、貧しい者は「負け組」とされる。社民党は「負け組」の敗者復活戦が可能な社会を呼びかけているが、経済的にはそれは不可能である。
具体的に数字で見ることにしよう。
「上流階級は、400兆円プラス?を保有している東京・神奈川・埼玉などに住む最も富む層で彼らは、56万人プラス?わずか0.4パーセントの人口(家族3人としても1.2パーセント)で個人金融資産1200兆円の3分の1を保有している。第2のグループ(中流階級)は、個人金融資産2000万以上を保有している、4分の1の世帯で1200兆円の3分の1を保有するグループである。第3のグループ(下流階級)は、個人金融資産2000万以下しかもたない、4分の3の世帯で1200兆円の3分の1を保有するグループである。特に、第3のグループ(下流階級)では、個人金融資産1000万以下しかもたないグループが世帯の2分の1を占める(最下流階級が実は最も数は多い!)」 (文芸春秋5月号)
これまで日本社会の大多数を占めてきたと言われていた中産階級はいつのまにか没落して、貧富の差が拡大し続けているのである。
しかし、我々極右にとってこの社会的現象はマイナスではない。
国民生活の安定が至上命題であるはずの政府(時の権力)が、国民の期待に応えることが出来ずに、新たなる階層社会を作り出し、自らは「勝ち組」だけに顔を向けた時こそ、我々<極右>は「負け組」に浸透するチャンスが与えられる。
中流意識というムードが消え去り、富める者と貧しき者の差が歴として存在することを国民が自覚する時代が到来しつつあるのだ。
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